<<怒濤のサバゲ2連チャン編(後編)>>



1.危機一髪すかし屁サイレンサー折檻のこと

「もし良かったら一緒に主催やってもらえませんか?」

事の発端はメディックかわちゃんからの一通のメールであった。11月23日は鷹の団殿の主催でゲームを行うはずであったのだが、首謀者である広報さんが出張のため連絡が一向につかないという非常事態に見合われてしまったためである。(まぁ、Kネマキ軍曹もいることだし、面倒なことはやらせちゃえ〜)ということでその時は思わず気軽に「いいですよ〜」と引き受けてしまったのであったが、まさかあのような事態になってしまうとは夢にも思っていなかった・・・。

前にも主催やってるし、要領も分かってるから楽ちん〜。しかも今回は共同主催だし〜。ということでいつもの如くお気楽に考えてホイホイ引き受けてしまった申し出であったが、いざ始めてみると各方面へのゲーム開催告知、参加者希望者の取りまとめ等意外と大変である(様な気がする)。それにしてもメディックかわちゃん方面の管理がしっかりしていたおかげで、全開よりかなり楽をさせてもらったのは事実ではあったが・・・。(ホントに有り難うございますm(_ _)m)

こうしてあっという間に開催予定の日が近付き関係者各位に通知を出したのはゲーム開催日の数日前のことであった。「当日は何人くらい来るのだろう・・・」一応ネット上で参加人数は把握していたのだが、やはり実際に何人の兵士が来るのかは心配である。特に今回の開催地はエデンの園ということで大阪から若干遠いため、行くには行ったが誰も来ないという寒い結果が出てしまったらイヤだなぁ・・・等と思いつつもKネマキ軍曹に連絡を取って、「今度のゲーム、車に乗せていってくださいね〜」というと・・・

「ごめん〜、急に仕事が入って行かれへんくなったぁ〜」

いわゆる一つの「お〜まい、がっ」である。持病の金欠病が末期症状にまで進行してしまっていたAXELはすっかりKネマキ軍曹をあてにしており「お願ぁ〜い、ぐ・ん・そ・う!」状態であったのだが、最悪自走不可で戦線離脱な状況に追い込まれる一歩手前な気分を存分に味わってしまった。

・・・さすがに主催者が

「カネが無いから今回パス」

等と言えるはずもなく(そんなことをすればかわちゃん率いる連合艦隊から行く先々の戦場で親の敵の如く追いかけ回され、挙げ句の果てにケツの穴にジャーマンロングサイレンサーを突っ込まれて「や〜い、すかし屁サイレンサー野郎ぉ〜」といわれてしまうこと請け合いである)、愛妻のアキ〜コ顧問に泣きついてみたものの

「ちゃんと考えんとおこづかい使うのが悪い!!」

と取り合ってももらえず、かなり本気で「どうしよう・・・??」と途方に暮れていると、シーモンキーのFRIPPER軍曹が「ウチの車に乗っていってくださいよ〜」と仏様のような表情で助け船を出してくれた。

ありがと〜FRIPPER君〜、御礼にいっぱい殺してあげるからね〜

 というわけで何とか現地までの足をギリギリで確保し、ジャーマンサイレンサーに掘られることもなく前日はゲームの準備をイソイソと進めることが出来たAXELであった・・・。

2.主催は大変!!のこと

 ゲーム当日朝起きると何やら非常に怪しげな天気であった。「うげっ・・・。雨降ったらどうしよう。やっぱり中止って言うのはダメかなぁ??」かなりブルーが入りそうな天気であったが、主催者の手前天気が悪いからと行って現地に行かずに布団の中でぬくぬくと安眠をむさぼるわけにもゆかず、約束の時間には少し早かったが準備を済ませて兵舎の前でFRIPPER軍曹殿の運転する軍用車を待つことにした。

 ・・・それほど間をおかずして駐車場に一台の軍用車が滑り込んできた。FRIPPER軍曹である。時計を見ると約束の時間ちょうど・・・相変わらず時間には几帳面な性格である。荷物を積み込んで、いざ目的地へ・・・。が、今回は同チームの風見鳥氏が不参加であったため、AXELはいつも仲の良いmizuki嬢とFRIPPER軍曹のラブラブムード漂う狭車内でさながら酸欠で水面に上がって口をぱくぱくさせている金魚の如く窒息しそうになって、思わずイチ物を取りだし、後部座席から身を乗り出して運転しているFRIPPER軍曹の頭の上に乗っけて「ちょ、ちょ、ちょ、ちょんまげ〜」と叫びながら大暴れしそうになったことは言うまでもない。

 FRIPPER軍曹がハンドルを握る軍用車は順調に目的地であるエデンの園に向けて走り続け、フィールドの近くまで到着したのは集合予定時刻の少し前であった。「あ〜何とか間に合った・・・」ホッとしながらも駐車場の近くまで来ると・・・いるわいるわ、それらしき格好をした方々が軍用車に乗り込んで主催者の到着を今か今かと待ちこがれている・・・。取り敢えずそこら辺に駐車しているめぼしい車のドライバーに声をかけるとすべてゲームの参加者という状態であった・・・。駐車場まで各車両を誘導しながらももう1人の主催者である「大和兵団」の「メディックかわちゃん」氏に挨拶を済ませてイソイソと準備をしてフィールドへ移動を開始する。エデンの園では今までに無いほどの大人数での参加であったため、大きい方のフィールドでも狭く感じてしまうのではないかという不安が頭の片隅をよぎったが、気のせいとする事にした。

 準備を済ませた兵士達がぞろぞろとフィールドに向けて移動を開始する。今回は天候も悪いし、時期も11月下旬と言うことでキャンパーの方もいないであろうということで下のフィールドを使用することに・・・ところが下側のフィールドの死体置き場に行くと、気合いの入った親子連れのキャンパーの方がたき火などを起こしてカレー作りにせっせと精を出している姿が目に入った。

「げげっっ・・・なんでこんな日に??」

 そんな気持ちのAXELを知ってか知らずか親子連れの方は「何かの演習ですか〜?」とにこやかに最後尾で荷物の重さに息も絶え絶えになっていたAXELに話しかけてくださったので、「いや〜実はそうなんです」と大嘘をついてやった・・・事もない。

 仕方がないので急遽上側のフィールドに場所を変更してゲームを行うことにしたのだが、何しろ総勢40名近い大所帯である。それほど広くない上側のフィールドではひょっとすると芋洗い状態になってしまうのではないかという不安も出てきたが・・・まぁいいか

 途中、道を間違えてぜんぜん違う方向に行ってしまう者が大勢いたりしてかなり大変であったが、何とかフィールドの死体置き場へ到着。メディックかわちゃん氏の提案でチーム分けを行い大まかなブリーフィングを行い、弾速チェックへ・・・。何しろ40名近い兵士達が各々2〜3丁ずつお気に入りの銃器を持参しているわけであるから弾速チェックも大変な作業であった。担当していたAXELなどあまりの数の多さに最後の方になると目が回って「うげ〜吐きそう」な状態であった。

 何とかゲーム前の準備を一通り終えてAXELも自分の準備をしている時、ふと後ろを振り返ってみると・・・AXELに背中を向けてスナイパーライフルの調整をしているKネマキ軍曹がいるでわないかぁ〜。軍曹、あんた仕事サボって何でこんな所にいてんねん!!とばかりに大声で

「軍曹〜こんなとこで何やってるんすかぁ〜」

と声をかけてみたのだが、全くの無反応・・・。「不参加のゲームに参加してなおかつ主催者にケツを向けてライフルの調整たぁやってくれるじゃねぇか〜」と後ろからコッソリ近づいていって

「カンチョ〜〜」

と一年殺しをお見舞いしようとした寸前に・・・(げっ、別人・・・)と気がついた。すんでの所で全くの見ず知らずの人に師匠直伝の一年殺しをお見舞いするところであった。あ〜良かった。あまりの恥ずかしさに全身の穴という穴から液体を吹き出すところであった。

いよいよゲーム開始、このフィールドでは少しばかり人数が多すぎる気もしたが、取り敢えず数ゲームやってみて様子を見ることにした。

3.初戦から・・・のこと

 最初は奥側からのスタートである。チーム編成は・・・忘れてしまった。スキルズさんとシーモンキーさんとレリウーリアガンナーズさんと生き残り屋勢とすかぽんたん(AXEL1名)であったような気がする・・・もしかしたらS.G.T.Aさんも同じチームだったかも知れない。対する敵軍はメディックかわちゃん氏の率いる大和兵団、ホワイトフラグ混成軍、DAIさん率いるカメレオンさんとドイツ軍将校服の格好良かったPKOさんだったかな?

 ピィィィィーーーーーーーー

 スタートの笛がなると同時に味方兵士がワサワサと移動を開始する。AXELは笛を吹く係であったため、少し遅れてスタート・・・目の前に流れる小川を渡って対岸をエッチラオッチラ上っていると、敵陣の方から

ウォォォォォォ〜〜〜〜

という怒号がしたかと思うと数名の兵士が必死の形相でこちらに走ってくるのが見えた。

「いきなりナンパオかい〜」

と心の中で悲鳴を上げながら、照準もろくすっぽ合わせずに目の前に飛び出してきた敵兵士目がけてしこたまBB弾を浴びせ倒したが、後から後から出現する敵の前に2、3名あの世に送り込んだところであえなく戦死してしまった。その後、敵軍の鬼畜のような突撃のおかげで一時は壊滅かと思われた我が軍勢も何とか戦線を再構築することに成功したようで、ジワジワと勢力を盛り返し何とか初戦は勝利を飾ることが出来たようであった。

4.AXEL1等兵名誉の戦死のこと

 続いて2戦目、先程とは陣地を入れ替えてAXELは手前側からのスタートであった。AXELは開始と同時に川を渡って石垣沿いのルートを侵攻する事に・・・。日頃の運動不足の足に鞭打って一気に目的の場所までダッシュし、石垣に取り付くことに成功。少し止まってあたりの様子を見ながら息を整える。

ババババババ・・・・・

 早くも別ルートを侵攻した部隊は敵兵士と遭遇したらしく、激しい銃撃戦の音が聞こえてくる。AXELも負けじと石垣に沿って匍匐前進で前戦に向かう(このあたりが凄く地味・・・)。しばらく進んだところで激しい銃撃戦を繰り広げている場面に遭遇、銃声のする位置は石垣を登って少し奥に入ったところ、恐らく対岸の味方兵士に向けて発砲していると予想された。幸いAXELの位置は小高い石垣に阻まれて敵兵士からは死角になっていて見えないようである。銃声にあわせて少しずつ前進を繰り返し、敵兵士の真下まで移動する。そうする内にもどんどん味方兵士が彼らの犠牲になっていく。焦る気持ちを抑えつつ、敵が発砲するタイミングを見計らって上半身を起こして敵の位置を確認・・・。どうやら2名の兵士がAXELの頭上に陣取っているようで、慎重かつ大胆に敵兵士を暗殺しなければ残る1人に猛反撃を受けることは必至であった。

ババババババ・・・・・

 相手の銃声にあわせて再び上半身を起こしてあらかじめ狙いを付けて置いた兵士に銃弾を浴びせかける。

ベベベベ・・・・

すぐに頭を引っ込めてヒットコールがないのを確認して(外した!?)と少なからず動揺しながらも再度上半身を起こして攻撃・・・今度もヒットコールは無し??(うげぇ〜、また外した)いい加減これだけ大騒ぎしていれば敵兵士もAXELの居場所に気付くはずである。案の定、「石垣の下に敵がおるぞ〜」という声が聞こえてきた。

 (やっぱりAXELのことだよなぁ〜)と思いながらも石垣から恐る恐る頭を上げると・・・ンバババババ・・・・・・・と恐ろしいほどBB弾が飛んできた。やはり完全に位置バレしたようで、頭を上げずとも凄まじい量のBB弾が頭の上の石垣をかすめて飛んでいくのが分かる。こうなっては破れかぶれだ〜とばかりに少し移動しては頭を上げて反撃、また少し移動して・・・と、さながらピコピコハンマーを持った残虐な巨人に追いかけ回される運命のモグラたたきのモグラの気分であっちでヒョコヒョコこっちでピョコピョコと敵を撹乱させていたのだが、その最中一つ気付いたことがあった・・・。

STEYRから弾が出ていない・・・

 この事実に直面したときあまりの驚きに思わす着込んでいた装備品を脱ぎ捨てて全裸で自決コールをあげて降参しようかと思ったのだが、そのようなことをすれば今回欠席していたKネマキ軍曹あたりから末代まで敵にケツの穴を見せびらかして命乞いをした大うつけと後ろ指刺され組の一員にされてしまいそうであったので、何とか思いとどまり装備していた予備マガジンに手を伸ばして交換しようとしたとき、石垣の上から「今から突撃するから援護しろ」という声が聞こえてきた。もはやこれまでである。仕方がないので威嚇射撃のために空砲と知りつつもトリガーを引き続け懸命にマガジン交換をしようと試みたが、一瞬速く敵兵士が石垣の上から身を乗り出してAXELに湯気が出そうなほど山盛りのBB弾をプレゼントしてくれた・・・。お陰様で自害することもなく、Kネマキ軍曹から大うつけの烙印を押されることもなくAXELの魂は名誉の戦死を遂げて死体置き場に昇天することが出来たのであった。

5.恐るべし大和兵団!のこと

 その後、お昼休みを取ることに・・・。その時に何故かスキルズのC葉さんとハマキチさんが鍋焼きうどんなる物を現地で調理して皆に振る舞ってくれたことなどあったかも知れないが疑問を持ってはならない・・・。しかしながら有り難うスキルズさん、とっても美味しかったです。でも何故鍋焼き??

 ひとときの休戦を楽しんで早速午後からのゲームに突入・・・。スタートに備えて満腹になった兵士達がよろよろとフラグ近辺に集合・・・

ピィィィィ・・・・

スタートの合図と共に一斉に敵陣目指して勇猛果敢に突撃する味方兵士を横目に「あ〜食べ過ぎて苦しい・・・」と1人のほほんとしていたAXELであった。しばらく進んでどっこいしょと腰を下ろしてあたりを眺めていると、

「プアァァァァァァ」

というラッパの音が聞こえてきて思わず「何だ何だ??」とばかりにあたりを見回していると、何故か敵陣の方から大爆笑が・・・「??」さっぱり状況が飲み込めないAXELはフラフラとラッパの音につられるように歩いていくと・・・ビシッと頭を撃ち抜かれてしまった・・・。しまったこれじゃぁハメルーンの笛(だったっけ?)のネズミじゃん。いくらAXELが子年だからって・・・。と絶句していると、メディックかわちゃん氏が音の正体となるモノを片手にひっさげて前方から歩いてきた。どうやら大和兵団に代々伝わる神器の一つ”突撃喇叭”であったようである。恐るべき大和兵団!

6.アクシデント発生!!のこと

 午後のとあるゲームでのこと・・・。

 いつもの様にスタートの合図と共に敵陣目指して走り出したのだが、ものの1分と経たない内に中断のコールが掛かってしまった。しばらくの間じっとその場で待機していたのであったが、ハイカーが通りかかったにしては一向にそれらしい気配はない・・・。じっと耳を澄ませると敵陣地の方から何やらガヤガヤ話す声が聞こえてきた・・・。

「何かトラブルでもあったかな??」

心配になったので近くにいた味方兵士に様子を見に行く旨を伝えて敵陣地へ・・・。遠目には数名が固まって何やらガヤガヤ話しているようにも見えたが、どうやらハイカーの方がいてもめているという雰囲気ではなく、少々ホッとしながらもその場に行くと、指を押さえたメディックかわちゃん氏が苦痛の表情に顔をゆがめてこちらに向かってくるのが見えた。何が起こったのかその場に居合わせた兵士に声をかけて聞くと、どうやら開始と同時に走り出したところ、バランスを崩して転倒しそうになったかわちゃん氏が地面に手をついたところ、不運にも岩か何かが飛び出しており指先を負傷してしまったとのことであった。

 急いで死体置き場に連れて行き、傷口を確認すると・・・何と指先がパックリ裂けておりかなりの深手であることを予想させた。出血もかなりあるようで、取り敢えず止血のために手近にある紐と太めの木の枝を探して、傷口を水で洗ってガーゼをもらって応急処置をする・・・。本来AXELは自分の血は大丈夫なのだが、他人の血を見ると貧血気味になってしまうのであるが、救護に当たっている者が不安そうな顔をしていると負傷者まで不安になってきてしまうので、「大丈夫、大丈夫。取り敢えず近くの病院行って見てもらって来て〜」と努めて平静を努めるようにした。出来ればAXELも病院まで同行してあげたかったのだが、かわちゃん氏の「主催が2人ともいなくなると困るので」という一言でホワイトフラグのあっきー氏に依頼して近くの病院に搬送してもらうようにお願いした。

 残りの面々も不安げな表情であったので、明るく振る舞うように努めてゲームの進行を促す。幸いなことに負傷したかわちゃん氏もその日の内にフィールドへ戻ってくることができ、怪我も縫うほどでは無いとのことであったので、一同から安堵のため息が漏れたことは言うまでもなかった。

 こうして参加者の負傷というトラブルに見舞われながらも他には大したトラブルもなく一日を終えることが出来た事をサバゲの神様に感謝しつつ帰路についたAXELであったが、これからのゲーム運営について今後考えていかなければならないなという一日であった。

 参加者の皆様、ご協力有り難うございました。これからもヨロシクね〜



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