<<夜戦でウゲ〜編>>



1.AXEL2等兵昇進のこと

 AXELに10月22日付で「2等兵」から「1等兵」への昇進の辞令が下された。万年2等兵のAXELを思いやっての事だろうかと推測できるが・・・もしかすると、最近どんずる峰でのおめでた銃殺刑の対象者がいなかったので、どんずる峰フィールドの復活を記念して、生け贄を我がすかぽんたんから差しだそうと考えているかも知れない・・・。週末に某ーストで顔を合わせる機会があったので

「軍曹、昇進有り難うございます。もしかして次回のどんずる戦ではあれっすか?」

と聞いてみた・・・。すると、

「あれっすよ〜」

と軍曹の快い返事である。

「そうですかぁ・・・あれっすか〜」

いわゆるひとつの人柱というヤツである。我が隊に限って「人のことを思いやっての人事」などあろうはずがないと思っていたが・・・やはりそうであった。軍曹から頂戴した風邪をこじらせてヨボヨボの爺と化しているAXELは思わぬ追い打ちをかけられてもはや、3歳児のごとく駄々をこねまくる事しか出来ない状態であったが、上官の命令は絶対であるため逆らえるはずなどあろうはずがない。その夜は心ゆくまで枕を濡らしたAXEL2等兵改め1等兵である。

鬼軍曹〜憶えておれ〜。近いウチにロキ上等兵共々昇進させてやるぅ

なんで俺まで〜〜(ロキ上等兵)

 某ーストでしばらく時間を潰して軍曹と一緒にAXELの兵舎へ戻ったところで軽く夕食をとり、生き残り屋へ行く算段をKネマキ軍曹とたてていると・・・突然アキ〜コ顧問から
「あんたぁ〜、ちょっと部屋へ行っといで・・・」
と、鬼のような形相で言い渡された。あまりの迫力に思わず脱糞しそうになって後ろにズルズルと退却しようかと試みたが、狭い兵舎の中ではたかが知れている。これ以上逃げることが出来ないくらいの所まで退却して、前を見るとアキ〜コ顧問が
「早く部屋を見といで〜」
と、死刑宣告を言い渡す裁判官の様な形相で目の前に仁王立ちしている。AXELは特に怒られる身に覚えはなかったのであったが、全くないかというとウソになる。(いったい何で怒られるのだろう)と内心ビクビクしながらヨボヨボと自室へ向かい部屋の電気をつけると、そこには・・・

なんと買ったばかりのSTEYR Militaryが、部屋の真ん中に奥ゆかしげに置かれているではないか

 当然、AXELの毎月の小遣いでは到底新品の電動ガンなど買えようはずもないので思わず目をパチパチとして、ほっぺをつねってみて、幻覚でも夢でもないことを確認してから「まさか箱だけちゃうやんなぁ・・・」と恐る恐る開封してみると・・・やっぱり箱だけであった・・・。訳でなく、ちゃんと中身もあった。あまりに予想外の出来事に思わず「あぅ〜〜〜」と叫び声を上げてしまうと、奥の部屋から軍曹とアキ〜コ顧問が大爆笑するのが聞こえてきた。早速STEYR Militaryを握りしめて奥の居間に戻ってみると・・・アキ〜コ顧問が「結婚1周年祝いに買ってあげたんや〜」と教えてくれた。日頃からこの銃を欲しがっていることを聞いていたアキ〜コ顧問がKネマキ軍曹とロキ上等兵に相談して買ってきてもらったとのことであった。あまりの嬉しさに涙をチョチョ切らせながら、頬ずりしてみたり、寝転がってスコープでテレビを見たりしていると、軍曹から

「AXELって玩具を与えられたウチの末娘(3歳児)みたいやなぁ・・・」

といわれてしまった。しかし、嬉しいモノは仕方ない。怪しさ満点で銃を抱きかかえたまま床をゴロゴロと転がりながら喜びを表現していると・・・

ピピピピピ・・・・

と、携帯電話が着信を知らせた。出てみると、シーモンキーのFRIPPER軍曹からであった。
「AXELさん、今日の夜戦来ないんですかぁ?」
夜戦のお誘いであったが、前日から風邪をこじらせて体調が優れないため参加できない旨を伝えると、「そうですかぁ〜、仕方ないですねぇ」と残念そうに言っておられた。ホントは行きたかったけど、ごめんね〜FRIPPER君・・・と心の中でささやきながらも電話を切ると、アキ〜コ顧問に「何の電話?」と聞かれたので、「FRIPPER君から夜戦のお誘いが・・・」というと、

「夜戦行きた〜〜いっっっ!!」

と駄々をこね始めた。こうなってしまうとAXELが何を言っても全く聞かないため、隣でテレビを見ているKネマキ軍曹に「ごめんなさい、生き残り屋行けなくなっちゃいました・・・」というと、「いいよ〜、気にせず遊びにいっといで〜」と快い返事を頂戴した。ついでにKネマキ軍曹もどうですか?と聞いたが、翌日は家族サービスがあるため、棄権するとのことであった。

2.突発的夜戦参加のこと

 今回の鷹の団殿主催の夜戦は初めから不参加の予定であったため全く準備も行って折らず、イソイソと荷物をまとめていると、開始時刻を余裕で過ぎてしまい、兵舎を後にしたのは10:30頃であった。「ヤッベ〜、また遅刻だ〜」と、急いでフィールドに向かって車を走らせていると、ジャンバーを忘れたことに気付き、慌てて取りに戻る・・・。さすがにこの季節、上着なしでは凍死してしまうかも知れない。などと考えながらも駐車場に車を滑り込ませると、何とOニシ曹長がガサガサと駐車場で車上荒らしをしていた。

げげっ・・・いくら生活に困ったからと言ってそんなことしなくてもいいのに・・・

と思って声をかけてみると、夜戦の準備中であったようだ。Oニシ曹長は久しぶりのサバゲなので随分張り切っておられたが、どうやらフィールド内に数名一般市民が紛れ込んでいるのでゲーム自体がまだ始まっていないので、一旦駐車場に戻られたとのことで、残念がっておられた。

 準備を済ませてフィールドへ行ってみると、なるほど4名程度のグループが2つほど合計8名ほどの一般市民がフィールド内でサッカーをしたり、滑り台で遊んだりしている。我々も不法占拠する立場上、「邪魔だからあっちけ」ということも出来ないので、しばらく世間話をしたりして時間を潰したりいていたが、一向にどこかへ行く気配すら感じられなかった・・・。仕方がないので鷹の団の団長殿とネルフの人が一般市民に交渉に向かった結果、フィールドを限定してゲームを行うことが決定した。もちろん一般市民が近くで見物したいとのことであったので、セミオートオンリー戦で様子を見ることとなった。総勢14名程度の参加者を2つのチームに分けて、フィールド紹介を行って、いよいよスタートを待つ・・・実に1年半ぶり位の夜戦だけにイヤでも緊張が高まる。

3.アキ〜コ顧問サバゲデビューのこと

「いきま〜〜す。3・・・2・・・1・・・スタートォ〜」

号令の下、スタート地点に集結した兵士たちが敵陣地目指して走り出す。セミオートオンリーなのでワサワサと移動していると、誰かがAXELを撃っているらしく、近くにペチペチと着弾する音が聞こえた。夜戦で移動している標的を撃つことなど余程の熟練兵でないと出来ない芸当であるから、堂々と最前線までスキップしながら進んでいくとYノ2等兵が実戦さながらの装備で地面を転がりまわっているのが見えた。なにやら面白そうであったのでYノ2等兵の側に陣取って、辺りを警戒していると、真横でバババババババ・・・・とフルオートでぶっ放すのが聞こえた。「誰じゃ?」と後ろを振り向くとYノ2等兵が思い切りフルオートでぶっ放している光景が目に飛び込んできた。アドレナリン分泌しまくりであっちの世界に片足をどっぷりと浸けているYノ2等兵の頭を(ペン)と叩いて「セミオンリーやぞ」と注意すると、「え!?そうだったんですかぁ?」と全くゲーム前のブリーフィングを聞いていないようであった。そんなことをしている内に横手からパパパンと弾丸を頭部に受けて戦死してしまった。

 死体置き場でボケ〜っと終了の合図を待っている内に、そう言えば買ってもらったばかりのSTEYRはホップの調整もサイトの調整もしていないことに気付いた。道理でいくら敵兵士に撃ち込んでも当たらないはずである。余った時間を利用して死体置き場の隅っこに的をたててサイト調整をする傍ら、銃の感覚をつかむ事にした。ペシペシペシ・・・銃自体の素性はすこぶる良いようで、10m程度でジュースのカップ(大)程度の大きさであればある程度命中させることが出来るようである。問題はホップの調整の方であるが、こちらは弾道が見えない以上どうしようもない。遠距離での撃ち合いは出来るだけ避けるようにして今日は接近戦オンリーで行くことを決めた。そうこうしている内にゲーム終了・・・アキ〜コ顧問はといえば、最後まで戦死することなく生き残っていたが、前戦真っ直中にいたかというとそうではなく、「怖かったから後方でじっとしていた」そうであった。

 続いて2戦目・・・先程の感じからすると、フルオート戦を行っても一般市民にはご迷惑をお掛けしないであろう事が分かったので今度はフルオート解禁とした。戻ってきたアキ〜コ顧問の銃にせっせと弾薬を込めて次の戦闘に向かう・・・。今度はセーフティーゾーン側の陣地からのスタートである。

「行きますよ〜、3・・・2・・・1・・・スタート」

コールと同時に右側のブッシュ目指して一気に走り込む。ブッシュの裏手に到着したところで一息ついて呼吸を整える事にした。しばらくボ〜っと辺りの様子を窺っていると、意外と近いところで銃声が・・・「??」と思い耳を澄ませていると、どうやら鷹の団の広報さんがブッシュを挟んだ向こう側に陣取って味方軍に攻撃を仕掛けているようであった。まぁ、広報さんなら問題ないだろうと、居場所も特定できなかったのでそのままやり過ごして前進することに・・・

 と、突然前方から敵兵士の声が・・・小声であったため何を言っているのかよく分からなかったが、どうやら誰かを発見したようでしきりと「あそこにおるって〜」と言っているようであった。「クスッお間抜けさん・・・居場所バレバレでやんの」とか思っていると、突然目の前のブッシュに弾がバラバラバラ・・・と飛んできたようで、幸いブッシュが濃かったためこちらに弾は貫通してこなかったが、

「もしかしてヲレ様?」

またしても1連射・・・今度も分厚いブッシュに阻まれて弾は届かなかったが・・・
うぬぉ・・・今なんかヲレ様撃たれてるぅ〜?
と、かなりマヂになって、先程のお間抜けさんが自分であったことに赤面しながらズルズルと後退を始めた。少し後退すると弾も飛んでこなくなったのでじっと辺りの様子を窺っていると、広報さんの銃声が聞こえてきた・・・

タタタタタタ・タ・タ・タ・・タ・・タ・・・タ・・・

徐々に遅くなる発射スピードに内心「ウケケケ・・・バッテリー切れてやンの」と内心ほくそ笑んでいると、程なくして広報さんの

「バッテリー切れました〜、誰か貸して〜」

という声が聞こえてきた。

「弾ぁ喰らえやぁぁ〜くぉらぁぁ〜〜」

とバッテリーのかわりに湯気の出るほどの撃ちたてホヤホヤのBB弾を貸してやろうとその場から立ち上がって銃口を向けてバッテリー切れでこの状況下ではハムスターよりも頼りにならない銃を抱えて寝転がっている広報さんを虐殺しようとトリガーに指をかけたとき、バババババ・・・、またしても横手からBB弾が飛んできた。どうやら先程の兵士に邪魔をされた様である。何故このような暗闇の中で正確にAXELの位置がわかるのかと本気で悩んだが、悩んでも仕方ないのでその場からさっさとケツをまくることにした。

 ガサガサガサ・・・前方を注意しながら移動していると、15mほど向こうで人影が移動しているのが見えた。移動しながらもその影にサイトをあわせて1連射・・・「ヒット〜」どうやら当たったようである。先程の攻撃はこの兵士によるモノだろうかとホッとしながらその場で足を止めると、先程の兵士のいた辺りから攻撃されてBB弾をしこたま頂戴してしまった。どうやらその場所に2人ほど居たようだ。あまりの間抜けさに死体置き場に帰って辺りをゴロゴロと転げ回ってみたら少しだけ気が晴れた。ゲームが終了してからネルフの人に聞いてみると、どうやらFRIPPER氏が自慢の暗視スコープでこちらの様子を見ていたとのことであった。道理で何をしても行動がすべて筒抜けになっていたはずである・・・

4.惨劇のお城攻防

 数ゲームこなしたところで、フィールド内にいた一般市民の方がすべて退散したようであったので、フルコートでゲームを行うことにした。その時は奥側からのスタートであったので、スタート地点に集合してゲーム開始を待った・・・。

 スタートのコールが掛かるやAXELはフィールドの真ん中にあるお城を攻略すべく一気にダッシュし、辺りを警戒しつつお城内を突っ切って、側面に回り込もうと通路から飛び出したとき・・・目の前2m程の所に敵兵士が立っているのが見えた。咄嗟に銃を構えてフリーズコールをかけると、相手もこちらに気付いていたのかビクッと反応した・・・が、「動くと撃つよ」というと、素直に死んでくれた。と、突然横手からFRIPPER氏の「AXELさん、フリーズ〜」という声が聞こえた。素直にフリーズコールを受け入れたAXELであったが、実は数名の兵士がAXELの後方に控えており、既に辺りに照準をつけて待っていたのを知っていたのだぁ〜。

 フリーズコールが掛かった瞬間、後続に控えていた味方兵士が一斉に周囲を掃射・・・一瞬にして辺りは血の雨が降らんばかりの大惨劇を繰り広げた・・・辺りにいた敵兵士は為すすべなく一方的に虐殺されて、その魂はフラフラとBB弾を体中から滴らせながら死体置き場に旅立っていった。味方兵士のあまりの手際の良い虐殺劇に死亡した敵兵士からは「思わず映画のワンシーンをみているようでした」との賞賛を受けた。有り難う、あのときバックアップに入ってくれた味方の人達・・・お陰様でAXELもポイントマンの醍醐味を存分に味わえました。久しぶりに死に甲斐のある一戦であった事をここに記しておこう。

5.変なヲヤジ登場のこと

 それから数ゲームほど終えて時刻もそろそろ0時を過ぎようとしていたところ、とあるゲーム中に突然中断がかかった。状況を確認すると、どうやら一般市民がフィールド内に紛れ込んだようである。フィールド内を死体置き場から見回してみると(例によってAXELは早死に〜)、ゲーマーの1人が一般人の方と話し込んでいる様子が見えた。何かトラブルでもあったのであろうかと、隣で同じく様子を見ている鷹の団の広報さんとその場に向かう。途中、FRIPPER氏がついてこようとしていたが、「多人数で行くと相手を威圧してしまうから」と、丁重にお断りして件の一般市民の方の所へ・・・

 遠目に見てもごく普通の市民の方でないことは明らかであったが、近付くにつれて相手がまともな状態でないことは明らかになってきた。どう見てもチン○ラ風のその男は威圧するような目つきで近付いてくるAXELの方を睨み付けている。木刀のようなモノを片手に提げているので、どう見ても平和的に物事を解決するような類の人間でないことは明らかである。AXELは相手に声をかけながらもこちらに敵意がないことを示しつつ相手に近付いていった。一応、暴力的行為を受けても最低限初手を避けられるだけの距離を保ちつつ相手の方と交渉を始めた・・・。話を聞くに、どうやら公園内で人を捜している(?)らしく、しきりと15〜16歳くらいの4人程度の集団をみなかったかと繰り返していたが、適切に応対しているとどこかに行ってしまわれた。どう考えてもチン○ラの族狩りのようである。変なことに巻き込まれずにすんだことをサバゲの神様に感謝しつつ、一般の方(?)がその場を十分に離れるまで監視をして、姿が見えなくなった頃に再スタートなった。

 その間、AXELと一緒に交渉に向かった広報さんは何をしていたかというと・・・相手がただの一般市民でないと判明した時点でAXELの後ろに隠れていたようである。次のどんずる峰戦では一緒に銃殺刑を受けていただこう。

6.嗚呼地獄の滑り台のこと

 その後数ゲームをこなした一行であったが、深夜も1時を廻ろうとしていたところ、数名の一般市民の方々がフィールド内にある滑り台に近付いてくるのが見えた。幸いにして休憩時間中に来られたので、あまりこちらに警戒心を持たれることはなかった。早速ネルフの人とYノ2等兵が交渉に向かい、一般の方と話をしてきた。どうやら子供が滑り台で遊びたいのでしばらく場所を貸して欲しいとのことである。折角だからこの際にAXEL達も童心に返ってアスレチックや滑り台で遊んじゃえ〜ということで一同、お遊びモードに突入・・・しばし童心に返って(というか、いつも童心かも?)滑り台の所に集まった。

「じゃぁ滑りますね〜・・・キャーーー」

シーモンキーのmizuki嬢を初めとして、次々に滑り台を滑り降りる兵士達・・・普段のストレスも忘れてすっかり童心に戻った彼らを端から見ていると・・・ハッキリ言ってかなり気持ち悪かった。mizuki嬢やアキ〜コ顧問などは「キャーーー」等と黄色い声を上げて滑り台を滑り降りるので可愛らしげで良かったのだが、三十路に手が届こうとしている野郎の集団が「うをををををを・・・」と野太い歓声を上げて滑落する様はさながらマッチョの群に放り込まれたヒョロヒョロのもやしっ子の如く違和感のある様相を呈していたが、本人達は意にも介していなかった。中でも、Yノ2等兵はジャッキー・チェン顔負けのアクションを披露していたので、一緒に滑っていた家族連れなど「凄っ・・・」と絶句したまま固まっておられた。

 実はこの滑り台が曲者で、45°はあろうかというほどの傾斜角の上、滑走距離が長いため滑り降りて着地する際にやもすればそのまま前にすっ飛びそうになるほどのスピードが出るため、滑り出すまでかなりの勇気が必要であった。・・・が、なかなかに楽しかったので、ここでの夜戦に参加される際は是非とも休憩時間を利用するなりして、堪能することをお奨めする。

 で、AXELも挑戦してみようと言うことで早速滑り台の上にのぼって順番をまった。確かに下から見ると大したことはないのであったが、上から見ると本気モードでビビリがはいる・・・。アキ〜コ顧問が滑り台用の段ボールを持ってきてくれたので一緒に滑ろうと言うことに・・・

「怖いからイヤや〜」

というアキ〜コ顧問の制止も聞かずに大きめの段ボールに座り込んで、アキ〜コ顧問を前に座らせて滑りグチに・・・

「ほな行くでぇ〜」

と滑りだそうとした瞬間、

ベリッ・・・・

という音と共に、おケツの下に敷いた段ボールがAXELの体重に耐えられなかったのであろうか・・・破れてしまった。当然アキ〜コ顧問はというと・・・

ひぃゃぁぁぁぁ〜〜〜・・・

という素晴らしい悲鳴と共に見事に滑り落ち、着地を失敗してベシャ〜っとつぶれた蛙のような格好で砂場に転がった・・・当然周りの皆は大爆笑、一人滑り台に取り残されたAXELが上から

「お〜〜いぃ・・・大丈夫かぁ〜?」

と呑気に声をかけると・・・
地獄の門番のような恐ろしげなドスの利いた声で・・・

「り、り、り、離婚じゃぁぁぁ〜〜〜」

その日の夜戦を終えて家に帰り着いたAXELが地獄巡りの温泉ツアーに参加したことは言うまでもない・・・



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