<<嗚呼、我永久凍土の地に戦死す!編>>



1.ちょっとプロローグ

 3月も中旬・・・春の足音も聞こえ初め、日々暖かくなりつつある今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか?AXEL二等兵は元気です・・・目一杯元気です、これでもかと言わんばかりに・・・花粉症に悩まされてるけどね!

 今週末は春分の日が日曜日であったため、3連休という兵士たちにとってはBB弾を連射しすぎて鼻血が吹き出そうなほどの幸運に恵まれて、土、日曜日と行われる予定であった「どんづる」「エデン」戦のダブルヘッダーに年甲斐もなく胸をときめかせていたのであったが、あろう事かトチ狂った低気圧が関西地方上空にバンザイ突撃を敢行したおかげで、日曜日の戦闘が中止となりAXELは最大瞬間号泣量100mlの勢いで枕を濡らした・・・速攻で寝付いた。

  注)AXELの寝付きの良さはのび太くん級

 話は変わるが最近ゲームに参加するときに良く思う事だが、どうもBB弾の消費量がここしばらくの間続いている個人的な経済情勢の悪化に反比例して増加の傾向を辿っている。(平均2000発/日、以前は1000発/日程度)AXEL個人としては非常に苦しいことであるが、社会全般として考えるのならばBB弾を消費することで内需拡大し、近年低迷の続いている日本国経済の回復に少しでも貢献できるのであれば、それはそれで良いことなのではないであろうか・・・とバカげたことを夢見心地で考えたりもするのだが、どうなのであろう?

2.続・プロローグ(買い物編)

 3/22の「どんづる」戦にAXELの嫁(アキ〜コ特別軍事顧問)の参戦が決定したので、前日の土曜日に装備品一式を購入するために大阪の心斎橋にある「某リカクラブ」を訪れた。AXEL自身このショップに足を踏み入れるのが初めてであったため心斎橋の商店街を闊歩しつつ、「いかにも!!」という感じの店を探していたのだが、なぜか見つからなかった。そうこうする内にアキ〜コ顧問が「あ、あの迷彩服かわい〜」と、ある店の軒先に展示してある迷彩服に目を付け、物色し始めようとしたので亭主の威厳のこもった優雅な腰の動きを意識しながらクルリと振り返りつつ「そんなお洒落に使いそうな服あかん!ゲームに使ったらすぐ破れる!そんな店見んでもいい!!」と声をかけながら、店の看板を見上げるとそこが目的地であった・・・。

 いかついお兄さんが山積みになった装備品の中でいかにもな格好で販売しているのかと思いながら店内に足を踏み入れていくと、以外にも小柄な女人兵が1人でこぢんまりと店番をしているではないか・・・。意外な女人兵の登場に思わず行きつけの風呂屋の番台に若い女性が座っていた時のような気恥ずかしさを憶えながら、店内の商品を物色していたのであったが、店の片隅に目的の迷彩服が陳列してあった。
ゴソゴソとアーバンカモの迷彩服を取り出しながら、

AXEL : 「迷彩服はこれなんかどう?お揃いやし!!」
顧問 : 「え〜、かっこわるいからイヤ!こっちの赤い方の服の方がかわいい!!」
: (ガ〜ン)「でも、こっちの方が目立てへんしいいでぇ」
: 「あ〜、この緑の奴(ODの事らしい・・・)おしゃれ〜!
これにする〜、普段でも着れそうやし〜」
: 「人の話聞け〜!!」
「で、サイズは、Sでいいかな・・・」
: 「おっきすぎ〜。もっとピチピチのがいい!!」
: 「あんまり小さかったら弾当たったとき痛いし、洗うと縮むから・・・」
: 「XSがいいの!峰フジ子みたいのがいいねん、フジ子!!これにしよ、
これ!!!」

: 「人の話聞け〜!!!」
     「次はブーツやけど・・・」
: 「あ〜、この牛さん模様の靴かわい〜」
: 「これはODに合わへんやろ!!こっちにしとき!」
: 「そんな事ないもん!店員さ〜ん、この服にこの靴合いますよね〜」
上のやりとりを聞いていた女人兵、笑いをこらえつつ頬を引きつらせながら
店員 : 「これはちょっと・・・」
: 「ほら見てみ〜。こっちにしとき!」
: 「そんなことないもん!こっちの方がかわいい、牛、牛〜」
: 「人の話聞け〜!!!!」

こんな調子で何とか買い物を済ませ時計を見ると既に20時をまわっていた。
「うわ、ヤベ〜」などと考えながら、次の目的地である某ーストへとゴーグルを購入するために軍用車に乗り込んだ。
やっとの事で某ーストに到着し、店内で商品を物色する事が出来る頃には軽く21時をまわっていた。ここでもすったもんだのあげく、やっとの事で買い物を終えてくたくたになって兵舎に戻った。

3.続・続プロローグ(鬼軍曹編)

 翌日の3/22はあいにく天候に恵まれなかったためゲーム自体も中止となり、アキ〜コ特別軍事顧問のデビューも翌日のエデン戦に延期となってしまった。仕方がないので半日テレビゲームなるものに興じていたのであったが、休日に家でじっとしていることが出来ない性格のAXELは、同じく雨でヒマを持て余しているであろうKネマキ軍曹に連絡を取り、その辺を徘徊することを提案した。寝起き直後の軍曹はろれつの回らない声で何とか了承してくれたのだが、非常に怪しい雰囲気を醸し出しておられた・・・。(大丈夫かなぁ、ちゃんと起きてくれてるかなぁ?)などと考えながら軍用車で軍曹宅付近で待ち合わせをしたのであるが、定刻通り軍曹が姿を現したときには少々ホッとした。

 目的地を某ーストに決定し(昨日に引き続き2回目)、軍用車のハンドルを握っている道すがら突然Kネマキ軍曹が手にしたアナログ式小型通信機(通称携帯電話)を振り回しながらウヒャウヒャ騒ぎ出した。混乱する軍曹の話をここ半年ばかり掃除していない耳クソをかっぽじいてよく聞いてみると、どうやら雨にも関わらずどんずるに集合していた、みずん達から朝イチに「ゲームはないけど、みんな来てるから遊びに来ない?」というお誘いの電話があったときに「(参加の意志がないので家で)寝るわ」と返事したつもりが寝ぼけて「行くわ」と返事をしてしまい、スッポン喰らわせてしまったようであった。速攻でネルフの人にお詫びの電話をかけておられたが、AXELは密かに心の中で思った・・・

「あんた・・・鬼や!」

 某ーストに到着して、翌日のエデン戦に備えてエクセルのセミバイオBB弾等を物色していると、「これであなたも最強のアタッカー」という宣伝文句の付いたコンプリートガンのPSG-1 フルオートカスタムが目に付いた。早速Kネマキ軍曹と結託して店内を徘徊していた店員を拉致して肛門に中出しされたくなければ試射をさせろと脅迫すると、意外な程すんなりと中出しさせてくれたわけもなく試射させてくれた。
某ーストの店員さんとっても有り難う。

 自他共に認められるPSG-1マニアである軍曹は目を子供のように目をキラキラさせながら試射レーンに入り、的に向かってトリガーを引き絞った瞬間

ンガゴヒュポポポポ・・・カカカカカッ

という轟音と共に的のプラスティックのコップ(?)がタップダンスのごとく舞い踊った。着弾音を聞く限りでは一部を除いた関西一円のゲームに参加できそうもない程の初速が出ていそうであったので、念のため隣でニコニコしている店員に確認してみると、展示用の銃で0.25gのBB弾を使用して初速150m/s程出ているとのことであった。実際のゲームで使える程度(フルオートは100m/s程度)のチューンメニューはあるかと聞いてみると、そのような生易しいチューンは無いらしい(因みにメニューはMin 130m/s、Max 170m/s程度)。

「PSG-1くらいの命中精度でフルオートで撃ってこられたら、敵もたまらんでしょう・・・参加できないくらいが良いんですよ!!」

という店員さんの言葉が印象的であった。大阪人のサガとして一言突っ込ませていただこう・・・

 ゲームに参加でけへんのに、どないしてアタッカーになれっちゅーねん!!

 一通り必要なものを購入し店内をブラブラしているとレジのカウンターにかぶりついて、つぶらな瞳を潤ませているKネマキ軍曹の姿が目に入った。強面の軍曹がそのような表情でレジ周辺にかじり付いていると傍目には、危険な香りのするおじさまが現金を目の前にして鼻息を荒げて興奮しているように見えてしまうのは何故であろうか・・・。

 「??」と思ったAXELはレジ脇に陣取っている軍曹の所へ行き話を聞いてみるとどうやらMP5Kを購入しようか悩んでいるとのことであった。ほんの1月前にステアーAUGを購入したことが奥方にばれてしまい現在軍備拡張に制限をかけられているため、かなり迷っている様子であった。

 「あ〜、ここにいたらクルツ買ってしまいそうやから一服して気分を落ち着けよう!」
と喫煙コーナーに移動してタバコを吸っていたのだが、一服するや否や
「よし!買わずに後悔するくらいなら、買って後悔しよう!!」
という一言を残してレジに向かい、さっさと購入してしまった・・・。

 帰宅の途中の車の中でしきりと「あ〜、やってもうた〜」と念仏のように何度も唱えながら助手席に座っている軍曹を横目に見ながらAXELは密かに思った・・・

「あんた・・・やっぱり鬼や!」

4.続・続・続プロローグ(鬼軍曹編続き)

 3章が少し長くなってしまったので、メリハリをつけるために「鬼軍曹編」を2つに分ける事にした。

 帰宅の道すがら、時間も余ったことなので「生き残り屋」に行って、うだうだと時間を潰そうということになった。常時店にたむろしている常連と他愛もない話をしながらふと思ったことであるが、この1年でこのショップと通じて本当に多くの方と知り合いになった・・・。Oニシ店長、Kネコさん、Kネマキ軍曹、Oカムラ2等兵、よしボン、その他大勢の人々・・・最近はゲームを行うにも一声かければかなりの人数が集まるようになった。非常に喜ばしいことである・・・。これからもこの友好的な関係を保っていきたいと思った。名前をパッと思い出すのはこれくらいだけどね。

 生き残り屋から帰る途中、Kネマキ軍曹から意外な事を聞いた。

軍曹 : 「明日のゲーム参加できるかもしれんねん!しかもOカムラ2等兵も!!」
AXEL : 「え?2人とも3月いっぱいは現場が忙しくて、ゲーム参加は出来ないんじゃ
ないんですか!?」

: 「そうやってんけど・・・実はな」
: 「ええ」
: 「測量機が故障してん。で、明日は作業にならんからサバゲ行くことにした。
ヤカラ言って、測量機屋の営業の子に修理で名古屋まで行ってもらってんね
んけど、明日までには直らんはずや!!」
: 「3連休に名古屋ですか!?かわいそ〜(他人事モード全開)
でも、直ったら仕事ですか?」
: 「そう。でも絶対直らん!!直ったら困る!!ハッハッハッハッ・・・
(行く気満タンモード全開丸出し)」

ピピピピピ・・・・(携帯電話の呼び出し音)

軍曹 : 「はい、Kネマキです!!・・・おう!あんたか。今どないなってんの?
・・・うん、機械が直ら
んのはしょうがないけど連絡ぐらいしてこんかい!」
AXEL : (・・・怖っわ〜、軍曹怒らせるの止めとこ・・・)
: 何やら話し込んでいる様子であったが、(ヤベー)という表情になって
「・・・え?代替え機がある?それを持ってきてくれるの?・・・機種は?・・・オタク測量機屋やろが!
機種もしらんの?・・・旧型やったら遠いところまで行ってもらって悪いけど使われへんで」
: (軍曹ピ〜ンチ〜!)
: 「兄ちゃんも休みに遠いとこまでごめんなぁ・・・有り難う!ほな、気ぃつけてな・・・」
(ピッ!)電話を切るなり軍曹が悲壮な表情で
「AXELぅ〜、どないしょ・・・機械が直らんからって、代替え機持ってくるつもりらしい。
新機種が来たらサバゲ行かれへん〜」
: 「そうなんですか、残念ですね〜。でも来たのが旧型だったらサバゲにこれるんでしょう?」
: 「そう!きっとあの兄ぃちゃんのことやから、旧型持ってきよるで!!そしたら(こんなん使え
るか!!)って返して、明日は晴れてサバゲじゃ〜」

 またもや軍用車の助手席に座って子供のようにはしゃぐ軍曹を見て、AXELは密かに思った・・・

「鬼軍曹〜〜!!」

 ※Kネマキ軍曹は普段はとっても紳士的なお方です。間違ってもこれを読んで怒り狂ってAXELをす巻きにして南港に沈めたり、コンクリを抱かせて築港にダイビングさせたり、大阪城公園の片隅に首だけ出して地面に埋めて周りにお腹を空かせた野犬を放して鑑賞する・・・等ということをするようなお方ではありません。たぶん・・・

5.続・続・続・続プロローグ(降雪編)

 翌朝、またしても前日の夜更かしが祟って(ここのところ毎回寝不足)、目が覚めたのは軍曹とOカムラ2等兵が迎えにくる直前であった・・・。隣で夢の世界をさまよっているアキ〜コ特別顧問をたたき起こして準備をしていると、アクシデント発生!どうやら顧問は風邪をこじらせてしまったようである。仕方がないので、少々後ろ髪が引かれる思いがしながらも「気のせい、気のせい」と自分に言い聞かせて、1人分の装備品をバッグに詰め込んで準備を終えたところで軍曹の運転する軍用車が到着した。いそいそと荷物をトランクに詰め込み兵舎を後にした。

 前日の悪天候とは、うってかわって見事な晴天である。天気予報では「多少気温が低く一部地域では降雪の可能性もあるでしょう」といっていたが、これほどの晴天であれば雪など降るはずもないとタカをくくっていた。軍曹がハンドルを握る軍用車は快調に高速道路を走破し、目的地に近づいていった・・・。何故か車のフロントガラスには白いものがチラチラと舞っているように見えはじめた。

「これは羽毛、これは羽毛。前方でケン○ッキーの運搬車が事故っているに違いない」沸き上がる不安を押さえつつ、前方に見え隠れする白い物体は養鶏所の運搬車が事故を起こしたときに、積み荷の鶏がまき散らした羽毛だと信じることにした軍曹一行はフィールド近辺の駐車場に車を止め、車から降りたときに思った・・・。

「マヂかい!この中でやるの??」

 先に到着していた鷹の団や他のチーム(ぷにぷに男塾、リンクス、楼闘士御一行)の方々に続いてフィールドに向かったのであるが、何故か到着してした時には土木工事(塹壕作成)が始まっていた。ここぞとばかりに本職である楼闘士さんやKネマキ軍曹、Oカムラ2等兵がつるはしを振るっておられた。それを見ていたAXELは思わず「何で休みの日までつるはし振ってんねん!」と突っ込みそうになったが、そんなことを言うと人柱にされそうであったので止めておいた。程なくかなり堅牢な造りの塹壕とトーチカが完成したが、あまりの堅牢さに周りが全然見えないためゲーム中誰も中に立てこもる兵士はいなかった。

6.プロローグ ネタ切れ・・・仕方がないのでゲームレポート

 やっとの事でゲームレポートである。

 今回はプロローグだけでどこまで引っ張れるか頑張ってみたのであるが、ここら辺りでネタ切れである。しかし、本編突入まで5章分も文章を費やしてしまった。「やりすぎ」という声も聞こえてくるが、いつものことである。気にしてはならない。

 午前中のゲームは生き残り屋勢 VS 傭兵軍団といった感じで行っていたのであったが、幸いなことにAXELの所属する生き残り屋勢が優勢にゲームを進めることが出来た。AXEL自身も午前中のゲームで4ヒット1フラグ奪取2ダウンとまずまずの成績を収めることが出来た。

 午前中のゲームでのこと・・・あまりの寒さに思考能力の低下した(かもしれない)軍曹はいきなりフラグの側に立っている木に登るという暴挙に出た。何しろ最後の一葉まで北風にむしり取られたような貧相な木である、発見されると良い的になることは必至であろうとAXELは思ったのであったが、実際は最後まで敵兵士に発見されることは無かったようだ。そのころAXELは何をしていたかというと、スタートと同時にダッシュして渡河作戦を決行したところで、先に回り込んでいた敵兵士に見つかってしまい早死にしていた。死体置き場でタバコをふかしていたのであるが、突然尿意を憶えたのでフラフラとフィールドの外に向かって歩きだし、もういい加減フィールドの外だろうと思い立ち止まって小用をすまそうとすると目の前のブッシュがガサッと動き敵兵士が銃を構えて出てきた。

「※!?%$&”??」と取り出しかけたAXELのモスラの幼虫が縮み上がるほど驚いたのだが、「お〜いぃ、小便やから撃つなよ〜!!」と呼びかけ発砲されることは避けられた。仕方がないので更に奥まで進んで、もう敵兵士はいないだろうという所まで行って用を足そうとモスラの幼虫を取り出した瞬間、何となく嫌な予感がしたので頭上を見上げると鷹の団の広報官(改め副団長)が銃を構えてAXELの幼虫にねらいをつけていた。「こら〜小便じゃぁぁ撃つなよ〜」と大声で叫ぶと副団長は何とか銃をおろしたがその目はこう語っていた・・・「次は殺る!!」こうしてAXELは膀胱が破裂することもなく、電動ガンでしこたま、チン○ンを撃てれてモスラの幼虫が「BB弾入りいぼ付き幼虫」に変態(?)する事もなく無事小用を足すことが出来た。

 ゲーム終了後、死体置き場で「USタイガーって、枯れ木に登ると見つかりにくいなぁ」と得意満面に語っておられた軍曹であったが、早死にして死体置き場で一服していたAXELは知っている・・・。そのゲーム中、何度か突風が吹いたのだがその度に軍曹が


「おををををぉぉぉ・・・怖いよ〜」

と雄叫びをあげていたことを・・・。

7.好き好きサバゲの神様

 午前中のゲームも一段落し昼食のために小休止を取っていたのであるが、12時頃を境に天候が激変した。それまでは寒いながらも太陽が照ったりして、何とか寒さをやり過ごせる程度であったのだが、休憩時間に入った途端猛吹雪に見舞われた。どれくらい猛吹雪かというと、ほんの数分の内に地面に雪が積もって白くなってしまうくらいである。あまりの寒さに数丁の電動ガンに不調が見られたり、お湯を沸かすために持参したKネマキ軍曹のガスコンロが燃焼不能になってしまったほどである。全員の間に「これまでか・・」というムードが流れる中、ただ1人やる気モード突入しまくりでアドレナリンを分泌させている男がいた。その男こそ我らがAXELその人である・・・テヘッ。

 AXELの着ているアーバンカモは普段のゲームでは「これでもか!」というくらい白が目立つ配色(ブッシュ越しにかなり遠くからでも確認できるくらい)で、フィールド内ではかなり浮いた存在となっているのであったが、このときばかりは違う!!地面が白いということはそれだけでかなり発見されにくくなるというものだ。ケケケッ・・・

「ぅオォォレ様の時代が来たぁぁぁぁ〜、誰かヲレ様の写真を撮れ〜」

と、奇妙な叫び声をあげて全身で存在をアピールした・・・。普段フィールドのシチュエーションから冷遇されているAXELのために、こんなプレゼントを用意してくれるとは・・・やってくれるねサバゲの神様!!う〜ん、好き好き!と、またしてもこれ以上ない幸運をAXELの元に運んでくれたサバゲの神様に足を向けて寝られないほど感謝しつつランチをむさぼり食った・・・。10分後・・・雪がやんでかわりにお天道様が「こんにちわっ」とばかりに顔を覗かせた。はしゃぎ廻っている間に迷彩服に降り積もった雪が溶けて妙に冷たかった・・・。

8.涙の塹壕3兄弟

 午後からは朝イチに掘った塹壕に数名が立てこもって、それを残りの人数で攻略するという塹壕戦を3ゲームほど行った。塹壕内でゲームスタートを待っていたのであるが、風に乗って「塹壕3兄弟の歌」が聞こえてきた・・・。

♪ 一番右はぐ・ん・そ〜 ♪ 軍曹!
♪ 一番左はご・ちょ・う ♪ 伍長!
♪ 間挟まれ2・等・兵 ♪ 2等兵!
♪ 塹壕3兄弟!


 AXELは最初のゲームで塹壕に立てこもる事になった。ゲームスタートと同時に数名の兵士が塹壕に向けて突撃してくるのが見えたのでAXELは思い切って塹壕から飛び出して敵兵士に向かって目の玉が飛び出そうになるくらいBB弾の雨を降らせてやったのだが、お返しとばかりに湯気が出るほどのBB弾を撃ち返された。BB弾の嵐の中、ウヒャウヒャと奇妙な叫び声をあげながら逃げまどっていると、突然「ポンッ!!」という音と共に塹壕から特大の弾丸(推定20cm)が発射された・・・のは良かったが、風に流されてAXELの近所に「ポトッ」と落ちてきた。(きっと実戦なら死んでるな・・・)などと思いながら急いで特大BB弾(?)を拾い上げて塹壕に戻ってみると、どうやらバズーカ砲の砲弾であったようだ・・・
(たぶん、ぷにぷに男塾の人のヤツ)
笑いをこらえて顔を引きつらせながら「弾、届いてないっすよ」と返すとバズーカの人は「景気づけですよ!」と嬉しそうに返事してくれた・・・。結局このゲームは塹壕3兄弟が防衛しきることで終わったのだが、ゲーム中AXELの頭の中には♪塹壕3兄弟♪が延々と回り続けていたことはいうまでもない。

 続いて塹壕戦第2回目、先程とは打って変わってAXELは攻撃側のチームに参加し、Kネマキ軍曹の指揮下で塹壕を攻略する事となった。軍曹は攻略部隊を3班に分け、「〜班突撃ぃぃ!!」というかけ声と共に指名された各班が突撃して、残りの班が突撃班をバックアップするという波状攻撃を立案した。なかなか有効な作戦で攻撃軍は見る間に第1の塹壕に接近し、ネルフの人が自身の命と引き替えに手榴弾を塹壕に投げ込むことで1つ目の塹壕の敵兵士を殲滅する事が出来た。尊い犠牲を払いながらも引き続き第2の塹壕攻略に向かった攻撃軍であったが、第1の塹壕攻略に時間がかかりすぎてしまったことと、予想以上に戦力が低下していたことが原因で思ったように攻め込むことが出来ず、1人また1人と各個撃破されていってしまった。そんな中、AXELも塹壕付近まで肉薄していたのだが、店長の放つ凶弾に額
を打ち抜かれて魂はセーフティーゾーンの遙か彼方の川辺のお花畑で魚釣りに興じていた。結局このゲームも指揮下の兵士をすべて失った軍曹がバンザイ突撃をかけたのだが、兵力を温存していた敵兵士に返り討ちに会いあえなく全滅してしまった。

9.あぁぁぁ・・・何か寒さのために記憶が飛んでる〜

 塹壕戦も一通り堪能したので通常ゲームを再開することになったのだが、チームの戦力差が大きかったのでチーム替えを行った・・・。AXELはKネマキ軍曹、ぷに塾の方々、みずん達の所属する黄色軍に配属となった。

 この後も一通りゲームを堪能して、3連休の最終日を目一杯楽しんだ皆であった。しかしながら、あまりの寒さと眠さのため、後半のゲームについてはあまり憶えていなかった。

  この日も誰1人として怪我をすることなく休日を満喫することが出来た。毎度のことながらサバゲの神様に感謝しつつ、家路に着いたAXELであった・・・。




Back to IndexPage