<<魑魅魍魎のしこしこ戦線勃発編>>



1.最近的出来事
 またしても数ヶ月ぶりの更新となってしまった・・・。

 何が悲しくてこんなにセコセコ仕事ばっかりしているのだろうか?朝から晩までケツで椅子を磨く仕事に就いて、早7年・・・。すでに年齢も三十路の大台を突破してしまう勢いである。一体何が楽しみで生きているのだろう・・・。

「忙しい」

がめっきり口癖となってしまった今日この頃、皆様は如何お過ごしであろうか?

後50回も寝れば師走である。

 恐らくAXELは年内を関東で過ごす羽目になるのであろう・・・。というか、これを書いてるのも既に東京の府中という所なのである。周りを見渡してみると、ぞぞ毛の立ちそうなほど関東弁が蔓延してしまっている。うっかり気を抜くと、関東弁感染症に感染してしまいそうだ。

 あまりにもやる気が起きないので、仕事の合間を縫ってこのレポートなんぞを書いたりしているのだが、久々のレポートなだけに何を書いたら良いのか、全くもって途方に暮れてしまった。

というか、毎日仕事漬けだったため、全然ネタが無い・・・。

 たまにはKネマキ軍曹宅でも訪問して、新鮮この上ないネタでも仕入れてこないことには商売あがったりである。フラフラとロキ上等兵と遊びに行ってみようかと思ったりするのであるが、何しろ毎日仕事に忙殺されていたのでなんとなく機会を逃してしまったりしていた。

 そういえば、

最近ロキ上等兵からの連絡が途絶えているなぁ・・・

などと思っていると、何やら「かのぢょ」らしき物が出来たとの噂話が聞こえてきた。もちろんのこと、情報源は某生き残り屋のKネコ曹長からである。

「あのロキ上等兵がねぇ・・・」

 メガネをキラリと光らせて不気味に「フフフ・・・。」とほくそ笑むKネコ曹長の言葉を聞いたときに最初に口をついて出た言葉が上の一言であった。何しろロキ上等兵といったら、見た目はかなり良い方なのだが、さながら節分の日に道端に落ちている犬のウ○コを手当たり次第に拾い集めて

「鬼は〜外ぉぉぉぉ〜〜〜、福は〜内ぃぃぃぃぃ」

と大絶叫しながら撒き散らして大通りを駆け抜けんばかりの人格破綻者であったため、何故だか今まで恋愛ごとにとんと縁の無い不幸な人物であったのだ。兵舎に戻ってこのことをアキ〜コ顧問に打ち明けると空いた口が小一時間ほど塞がらんばかりに驚いていた。

 以前にみずん上等兵が

「ロキ上等兵が音信不通になったら、オンナ出来たか事故で入院してるかのどっちかやから気をつけや〜」

と言ってたのを思い出して、ここ数週間ロキ上等兵の連絡が途絶えていたのにも納得がいったのだが、Kネマキ軍曹が



































「友情よりぃぃぃぃぃ愛情かぁぁぁぁぁぁぁぁ」

と叫ぶ姿が目に浮かぶようで何となく笑ってしまった休日の午後であった。

2.最近的出来事(その弐)
 その日、大規模な戦闘が行われることをAXELに知らせたのは、チームKM2殿から送られてきた一通の召集令状であった。

 日々鬱積したストレスの塊と化していたAXELが参加に異を唱える理由もあろうはずもなく、脊髄反射よりも素早いスピードで参加の意思決定を下したのは言うまでも無いことである。即座にKネマキ軍曹とロキ上等兵に連絡を入れ、作戦行動参加の意思の有無を確認してみると、両者ともに連絡がつかなかった・・・。

 このままではAXEL一人の参加となってしまいそうであったのだが、そんなことは大きな問題ではない。うっかり気を抜くと愛銃であるP-90片手にフラフラと街中を徘徊しつつ、

「敵はどこじゃぁぁぁぁぁ」

と叫びつつ不審者丸出しで警察に職務質問されそうな程に溜まりに溜まった鬱憤を発散させることの出来る数少ないチャンスである。活用しない法があろうはずもない。

 アキ〜コ顧問の冷たい視線をよそにイソイソと準備を進めていると、弾薬が無いことに気がついた・・・。買い置きの弾薬も底を尽いてしまっていたので、手の空いている時間を見計らい生き残り屋まで買出しに行くことにしたのだが、アキ〜コ顧問とテルアキ見習い兵士が一緒だったため、買い物だけ済ませてさっさと兵舎に戻ることにした。久々の戦闘参加であったので愛銃のP-90の分解整備を行うかどうか悩んだのだが、結局睡魔に打ち勝つことが出来ずにその日は就寝してしまった。

3.AXELの憂鬱
 いよいよ開戦当日の朝・・・気分はさながら遠足当日の小学生である。用事も無いのに朝の5時ごろに目が覚めてP-90を小脇に抱えて部屋の中を徘徊してみたり、装備品を身につけて忘れ物が無いかを確かめてみたりと、色々やっているうちに気がつくと6時を回っていた。出発の8時にはまだ十分過ぎるほどの余裕がある。

もう一眠りしてみるか〜

と魔が差したのがいけなかったのかも知れない・・・。BDUに身を包んだまま、布団に潜り込み・・・数回瞬きしてから時計を見ると・・・既に出発予定の8時を大きく周り、時計の針は9時前を指していた・・・。



































なんぼほど長い瞬きじゃぁぁぁぁぁ


と強烈なボケをかましてくれた自分の瞼に突っ込みを入れながらも、鬼のような形相で荷物をまとめなおすと、眠そうに目を擦りながら起き出して来たアキ〜コ顧問に

「行ってくるわぁぁぁぁ」

と言い残して兵舎を出ようとすると、携帯型通信機がKネマキ軍曹からの着信を告げた。

「突然ではありますが、本日10:00よりどんずるにて作戦行動が展開されます」

との旨を申し出ると

「うううううううううううう(悩
 昨日まで入院してたけど、行くわ!っていうか、外泊許可もらって帰ってきてんねん今日・・・」

なんとも恐ろしげな人物である。かねてより、

「病気でしんどかったら、家で寝ててもサバゲ行っても一緒じゃぁ」

が座右の銘であったKネマキ軍曹であるが、入院するほどの病気にかかってさえ、サバゲに来ようとは大したダメ人間っぷりである。というか、






































体大丈夫デスカ?後、頭モ・・・

 さすがは”ダメ人間の集大成”すかぽんたんの指導者だけのことはある。人生のかかっている(かもしれない)この時期に、たまたま外泊許可が降りたから家に帰ってきているだけなのに、サバゲに命を燃やすことの出来る人物・・・。

Kネマキ軍曹よ、一体何が貴方をそうさせるんですか!?

 とりあえず、その日は体力も戻ってない状態であったため、PSG-1での参戦とのことであったので、開始時刻と集合場所を告げたのだが、その直後AXELを奈落の底に突き落とすような言葉を仰られた・・・。

「一応、緊急連絡先教えとくから、倒れたらそっちに連絡してな〜(^_^」




ッテイウカ、倒レル気デスカ?

 またしても、Kネマキ軍曹の無茶っぷりに頭を悩ませるAXELであったが、所詮いつものことなのであまり気にしないことにした。とりあえず、戦場に向けて軍用車を走らせると遅刻ギリギリ(?)で到着することが出来た。

4.違和感・・・
 イソイソと着替えてフィールド脇にある死体置き場へ移動すると・・・なんとも言えない違和感が辺りを包み込んでいた・・・。

 いつもあって、今日無いもの・・・。しかし、それが通常になる以前は無くて当たり前だったもの・・・。一体何なのであろうか・・・。青空一面のみのジクソーパズルを目の前にして最初の1ピースを探すが如き忍耐力で死体置き場を見回していると、ある驚愕の事実に直面し、思わず放屁してしまいそうになってしまった。それは!



































「早起きチームのFour Rosesがおらんやん・・・。」

いや、正確には早起きメンバーがサバゲしていなかった・・・。

 あまりの出来事に、AXELの近くで戦闘準備に取り掛かっていたFour Rosesのおたっきー氏に事の次第を問いかけてみると、「色々あって、早起きメンバーは来れなくなりました」とのことであった。

色々って何じゃい!

と、正直思ったがあまり突っ込んだ事も聞けずに「色々あったんですねぇ・・・」と取り敢えず相づちを打ってみたが、なんとなく寂しげであった。

 仕方がないので死体置き場でモソモソと戦闘準備をしていると、KM2の一○軍曹殿に伴われてフィールド案内に出ていた参加者が続々とやってきて、(死体置き場に「活気」という言葉が似つかわしいかどうかは別にして・・・であるが)にわかに死体置き場にも活気が戻ってきた。

5.戦闘開始
 本日参戦する兵士は20名弱、取り敢えずは人数的な関係からKM2対その他寄せ集めチームということになった。ちなみにKネマキ軍曹は午後からの参加である。

 待ちに待った待望の第一ゲーム、膨れ上がった期待に胸躍らせつつもフラグ近辺に陣取ったAXELは開始の合図を待つ・・・。ちなみに上方の陣地からのスタートである。

3・・・2・・・1・・・スタート!

 開始の合図と共にAXELは必死に岩山から裏手に抜けるルートを攻略すべく、必死の形相で走り出す。久々の全力疾走に早くもAXELの膝は大爆笑を始めるが、そんなことに構っている暇は無い。一つ目の山を抜けたところで挫折しそうな気配がムンムンと漂ってきたが、なんとか気力を振り絞って二つ目の岩山に登り始めると、過酷な労働に猛反発し始めた両足の膝カックン攻撃に遭い、危うく転落の憂き目にあってしまいそうになる。

 二つ目の岩山の頂上に到着したところで、一旦休憩を挟むことにする。日ごろの不摂生のお陰ですっかり弱ってしまった心肺機能が、張り裂けんばかりにAXELに猛抗議を行っていたが、ほんの1分かそこらの休憩で落ち着きを取り戻した。

 ここまではスピード勝負であったのでなりふり構わず一気に走りぬけたが、ここからは足下に広がる森林に潜む敵兵士との心理戦である。恐らくは敵兵士もAXELが今居る岩棚目指して侵攻中であろうから、身を隠す木々のないこの場所においてこちらの気配を相手に察知されることは即、死を意味する。

 慎重に・・・一歩一歩足を進める。身を伏せると下からの射撃に対して遮蔽物になりそうな岩棚を選んで少しずつ、しかしながら確実に急な崖を降りていく・・・。もちろん急な銃撃に備えて、いつでも身を伏せることが出来るように細心の注意を払いつつである。

 岩棚から飛び降りる際に転げ落ちる石ころ一つにまで気を配りつつも、中腹にまで差し掛かった時、AXELの居る岩棚の数段下の岩陰から敵兵士が顔を覗かせてこちらの様子を窺っているのに気がついた。

 幸いまだAXELには気づいていないのか、銃撃してくる気配は無い・・・。こうなると先手必勝である。ソロソロと愛銃のP-90を持ち上げて、ダットサイトのスイッチを入れる・・・。両目を開いた状態で銃身を正しい位置に構えると、視界に赤い点が浮かび上がるので、その点を敵兵士の無防備に曝け出している頭部に合わせてトリガーを引き絞るだけである。

 単純で簡単な動作の筈であった・・・。が、トリガーを引き絞ろうとした瞬間、こちらの存在に気づいたのか、敵兵士は手に持っていた銃を持ち上げ、こちらに照準を合わせようとしてきた。こうなってしまっては、ゆっくりと敵兵士に狙いを定めているどころの話ではない。岩棚を盾にするように身を沈めて、トリガーを引きっぱなしにして”ボボボボボボボボボボボボ・・・”と低い音を発しながら銃口から吐き出される弾丸で薙ぎ払うように敵兵士の一人を沈めると、後続に控えていたもう一人の兵士が見えた。

 敵兵士が身を隠している岩場に向かって散発的に銃撃を加えて身動きが取れないようにしてから、ゆっくりとした足取りでこちらの気配を読ませないように移動して必殺の一撃を浴びせかけると、全身に弾丸を喰らった敵兵士の魂は死体置き場へと旅立っていった。

 朝一番のゲームから美味しい見せ場を作ってくれたサバゲの神様に足を向けて寝られぬ程に感謝しながらも素早く周囲に目を配って敵の後続部隊が居ないかを確認してみたが、特に敵兵士の隠れていそうな気配も感じられなかったので、一息ついてから侵攻を開始する。

 岩棚から飛び降り森林地帯に身を潜ませると、そのまま斜面を滑り降りて細く流れる川に足を浸しながら更に敵陣奥深く侵入する。幸いにして、足元に流れる川の水音がAXELの気配を消してくれるので、遮蔽物に身を隠しながらジワジワと進んでいくと敵兵士に出会うこともなくフラグが目視できる地点にまで到達することが出来た。

 距離にして7〜8m・・・一息に駆け抜ければフラグアタックが不可能な距離ではない・・・が、フラグ周辺には身を隠せそうな遮蔽物などKネマキ軍曹の頭の毛ほどもなかったので、万が一守備兵士がいた場合は全身に湯気がモウモウと立ち上る程のBB弾の洗礼を受けることは火を見るよりも明らかである。

行くべきか、行かざるべきか・・・それが問題である。

珍しくも哲学的なことを考えてみると、頭のてっぺんから湯気が出てきたので手に持っていたP-90を地面に置くと、周囲に目を配って一気に走り出した・・・・

ブ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

という、えもいわれぬ連続的な銃声が辺りに木霊したかと思うと、何故だか分からないのだが、弾丸は主にAXELの下腹部周辺に

ビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチ・・・・

と命中し、思わずヒットコールの代わりにまいっちんぐマチコ先生の如く「イヤ〜〜ン、まいっちんぐ」という声が出てしまった。フラグ陥落まで後、数mにまで近づきながらも届かなかった悔しさに、またしても最高の見せ場を作ってくれたサバゲの神様には今夜から足を向けて寝ることに決めた、この日の第1ゲームであった・・・。

※追記
が、その直後AXELは気づかなかったのであるが、どうやら味方兵士がフラグ近辺にまで接近していた様子で、AXELを射殺したKM2 一○軍曹殿に報復の鉄槌を下してフラグゲットを敢行したことを、悔し紛れにここに追記しておくことにしよう。

6.シコシコ戦線勃発
 第1ゲームを終えて死体置き場に戻ってみるといつの間にやって来たのか、Four Rosesの虎副隊長殿がKM2の一○ Jr.氏に話しかけてるのが見えた。(何だろう?)と不審に思い近づいてみると、そろそろ中年にも手が届きそうな年齢の虎氏はスケベ〜そうに鼻の下を地面に擦り付けそうなほどに伸ばして紅顔の美少年 一○Jr.氏に

「シコシコやっとるか?うははははははは」



「シコシコやっとるか?ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」




「シコシコやっとるか?うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」





「シコシコやっとるか?げひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」






「シコシコやっとるか?うひょひょひょひょひょひょひょひょ」


と、嬉しそうに囁いている様子であったので

「ああ、何だか色んなモノが溜まってるんだろうなぁ・・・」

等とぼんやり考えたりしたが、何故か恍惚とした表情を浮かべる虎氏が、そのうち変な液体でも飛ばしかねない勢いであったので思わず背中を向けて銀河系の遥か彼方にまで逃げ出しそうになった。

その様子を眺めつつ、この日の作戦名を「八島作戦」ならぬ「シコシコ作戦」に決定し、作戦区域をシコシコ戦線と呼称することを決定したのは言うまでもないことである。

7.Kネマキ軍曹登場!
 取り敢えずのところ作戦名称も決まり、まったりとゲームを楽しんでいると午前のゲームが終了したところでKネマキ軍曹が何やら大量の荷物を抱え込んで「ゼーハー」言いながら死体置き場にやってくるのが見えた。

 本人曰く「スナイパーやるだけ」の参加であるはずなのに、それに似つかわしくも無いような程の大荷物である。一瞬嫌な予感が脳裏を掠めたのでKネマキ軍曹に

「まさか、その荷物・・・」


と、問いただしてみると、満面の笑みを称えたKネマキ軍曹は

































「いや〜、スナイパーばっかりだったら、面白くないやろ?」

と世にも恐ろしい言葉を吐き出したかと思うと、ガンケースからM4A1を取り出した。

「ああ、この人もどこか壊れてるな・・・。」

等と考えていると、懐から紙切れ1枚を取り出してAXELに手渡す・・・。

「何ですか?この紙切れ・・・」


とばかりに不審気な顔をするAXELに向かって、Kネマキ軍曹は


「これ、緊急連絡先な。ワシがぶっ倒れた時に連絡したら、救急車がすっ飛んでくるからヨロシク!がははははははははは」

と、豪快に言い放ったのだが・・・、当のAXELはと言えば





































アナタガ、ソノ格好デ救急病院ニ運バレタトキ、私ハ医者ニ何テ言イ訳シタライイデスカ?

等と考えて、目の前が真っ暗になりそうであった。

8.神託
 Kネマキ軍曹も無事合流出来たので、午後のゲームに突入することとなった。途中参加のKネマキ軍曹は、もちろんAXELと同チームに配置されていた。

 しかしながら午後からのゲームでは、誰かがうっかり地獄の釜の鍋蓋をBB弾ですっ飛ばしでもしたのか、さながら阿鼻叫喚の地獄絵図の様相を呈してきた・・・。

 午前中のゲームでメインアームを破損したFour Rosesの虎副隊長殿はハンドガン一丁で

「うひょうひょ」

言いながらフィールド内を駆け回っているわ、それでも物足りないのか手に大量のBB弾を握り締めて敵兵士に投擲したりしている。

 Kネマキ軍曹などに至っては、

「スナイパーだから・・・うへへへへへへへへ」

どと謎の言葉を吐き散らしながら、M4A1片手に縦横無尽にフィールド内を走り回って、敵兵士に正義(?)の鉄槌を下しているし、そのうち本気で倒れてしまいそうな勢いであった。そんな様子の味方兵達を見ていると、

(あ〜あ、普段よっぽど鬱積したモノを溜め込んでいるんだろうなぁ・・・)

等と考えたりもしていたのだが・・・うっかりそんな言葉を口に出して水を差そうものなら、その辺の漆の木に真っ裸にひん剥かれて銃殺刑にでも処されてしまいそうなほどのテンションの高さである。

 そんな中、AXELも死体置き場で皆に混じって馬鹿話に興じていたのだが、、フランスの英雄ジャンヌダルクがそうであったように、突然サバゲの神様から啓示を受けた様な気がした。

サバゲの天使が神々しい光と共に舞い降りてきてゴソゴソと地面に落ちているガンケースを漁って、呆然と立ちすくむAXELに

「これ、使うでちゅ、ケケケケケケケケケケケケ」

と、そっと差し出したのは何と銃本体のおまけで付いてくる給弾用のパイプであった。

 要するに口に幾つかのBB弾を忍ばせておいて、敵兵士が接近してきたらブロウガンの如く

プッ・・・

とばかりにBB弾を吹き飛ばして、ほぼ無音で闇に葬り去ってやれと言うサバゲの神様からのメッセージである。

 サバゲの神様直々のご神託に思わずその場で失禁してしまいそうになるほどの快感を覚えたが、目の前の天使を舐め回すようにじっくりと観察してみると、丸出しのチ○コに剛毛が生えていたり、クッキリと蒙古斑の浮き出たケツから先っちょの尖った尻尾が生えていたり、口の周りに黒々としたヒゲの剃り跡があったり、おしゃぶりの代わりに太巻きの葉巻を咥えていたりしたようにも思えたが、そんなことは気にしてはいけない。

3・・・2・・・1・・・スタ〜〜〜〜〜〜〜〜トォォォォォォォ!!

 開始の合図と共に味方兵士が一斉に敵陣地へと走り出す。もちろんAXELも口にブロウガンを咥えて最前線目指して突進する。

 ちなみに、マスクを装着した状態だとフェイスガードの部分が邪魔になって、ブロウガンを咥えることが出来なかった事実が判明したので、フェイスガードの網目の部分にズッポリと挿し込んでの間抜けな格好での参戦である。

バババババババババババババババ・・・


 開始直後であるのに、激しく弾丸がお互いの陣地を交錯する。雨霰と飛来する弾丸を避けつつも何とかフィールド中央部まで到着すると、身の回りにはホンの数名しか生存者は存在しなかった・・・。しかも、戦況はこちらに分が悪いらしく身の回りにいる兵士も一人、また一人と敵兵士の凶弾に命を奪われていく。このままではジリ貧である。というか、既に手遅れモード突入であった・・・。

 AXELの周囲に生き残った味方兵士は居らず、思いっきり孤立した状態にあることに気が付いて、必死に地面にへばりついてプルプル震えていると、ブッシュの向こう側から何やら一人の兵士がAXELに向けて手を振っているのが見えた。

「!?」

 味方兵士は既に周囲に居ないはずである。不審に思ってその兵士をジッと凝視していると、腕につけたマーカーを指差しながら「わしゃ、敵じゃゴルアァァァッァア」とばかりにアピールしてたようであった。AXELは大慌てでモソモソと口に給弾用の筒を加えて口の中に予め仕込ませておいた10個ほどのBB弾を勢い良く

「ププププププププププププププププププププッ!!!!!」

と噴出すと、辺りに

「ブリッ・・・ブビビ・・・ブビビビビビビビビビビビビビビビ・・・・・・・」

と、さながら賞味期限を半年ほど過ぎた半ばヨーグルトと化した牛乳を一気飲みした翌日の下痢の時のような、なんとも情けない射撃音を轟かせながら「ヘロヘロ・・・・」と飛んでいくBB弾は・・・果たしてAXELと敵兵士の間にある、日本の父の代名詞でもある磯野 波平氏の頭髪ほどにもフサフサと生い茂る潅木にいとも容易く弾かれて、敵兵士からはお返しとばかりに、全身から湯気が立ち上りそうな位にまったりと銃弾を受けて思わずヒットコールの前に

「鬼ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」

と叫んでしまったのは言うまでもない。

とにかくこの日も若干数名の精神の破綻をきたした兵士が居たものの、怪我人も無く無事にこの日を乗り切ることが出来たことをサバゲの神様に感謝しつつ、家路につくAXELであった。



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