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１．生き地獄屋的忘年会
2001年もいよいよ大詰めである。クリスマス直前（これがアップされた時はもう直後か・・・）のこの時期敬謙なるサバゲ教の信者の皆様は如何お過ごしであろうか。フィールドに降り立ち緑色の作業服に身を包み、モソモソと地面を這いつくばっているのであろうか・・・。それとも行き交う弾丸の真っ只中に身を置いている事であろうか・・・。戦闘の真っ只中であろうが、森の中で一人寂しく匍匐前進していようがサバゲの神様はどの兵士にも平等である。ただし、この時期クリスマス等という毛唐の祭りにうつつを抜かし、恋人と甘い一時を過ごす背教者など
ポアしちゃうぞ！（半笑
去る12月22日にショップ「生き残り屋」で忘年会なるものが密やかに執り行われた。とは言いつつも、普段お店に溜まって「あ〜だ、こ〜〜だ」とダベっているのと何一つ変わらぬ風景であったため、それほど大袈裟なものではなかったのだが・・・。参加者はKネコ店長、みずん兄弟、キッド隊員、まさやん2等兵の彼女（なんと呼べばいいのか・・・ハナ隊員でいいのかな・・・）、（Y野2等兵改め）ねこっちゃ隊員、ねこっちゃ隊員の彼女（取り敢えずカオリ隊員とでもしとくか）、AXELの7名＋αであった。すかぽんたんのKネマキ軍曹とロキ上等兵は今回風邪ひきのため途中退場であった。相変わらずの病弱っぷりである。そろそろホームページのタイトルを「チーム
病弱」から「チーム ぽんこつ」に変更しようかと本気で悩んだ。あと数年もすれば、メンバー全員が中年太りに悩まされる事になるのは確実であるので、その時は「チーム
とんこつ」になる事だけは間違いない。
所で、今回忘年会に参加したねこっちゃ隊員であるが、実はまだ18歳の好青年である。彼女のカオリ隊員もなんと19歳のピチピチギャルだったりするのだが、そんな若い彼らを見ていると自分が「老けたなぁ〜〜」などと思ってしまう自分が少し情けなかった・・・
今年の3月に自衛隊に入隊したねこっちゃ隊員の部隊内での生活ぶりなど興味があったため、色々聞いていたのであったが、
「ねこっちゃ隊員！空挺はどないだ？」
「きついっすよ〜(T_T)」
「もう飛行機からポロって落とされたりしたんか？」
「やってますよ。自分なんて、この間肩の骨外れちゃいました。げへへ
でも、自分で地面に叩き付けて直しちゃったんですけどね。
その日の降下でまた、同じ所外しちゃって、テヘヘ。
また、自分で入れて直しちゃいました。
したら、その次の降下で今度は反対側いっちゃって・・・
今度はなかなか腕がはまらなくて困っちゃいましたよぉ、うへへへへ
なんとか直して必死にパラシュートたたんで隊に合流しましたけど・・・
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ま、教官に殴り殺されるよりは痛くないっすよ、けけけけけけけけ」
相変わらず、ねこっちゃ隊員の話を聞きながら時折立てる奇妙な笑い声と挙動不審な動きをする目が気になりながらも「逝っちゃってるな〜〜」などと思いながらツマミの菓子などをボリボリと咀嚼していると
「いや〜〜、でも自分こないだ死にかけたんですよね〜〜」
という精神が半ば崩壊しかけたねこっちゃ隊員の一言が聞こえてきた。
「降下の時に、隣の隊員がどんどん自分に近付いてくるんです。
で、自分のパラシュートに隣のパラシュートがボスボスぶつかるんです・・・。
そしたら、いきなり自分のパラシュートが（シュボッ）ってしぼんじゃって（笑
ヒュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜って落ちちゃいました。
予備パラシュート開いても間に合わないような高度でしたからね〜
もう、今までの事とか、お母さんの顔とか彼女の顔とか一瞬でフラッシュバックみたいに見えちゃって
戦時中の特攻隊員が爆弾積んだ飛行機で敵艦に特攻する時に
「お母さぁぁぁぁん」
とか叫ぶ気持ち分かっちゃいましたぁ〜〜
地面に叩き付けられて（クチャ）ってなるの嫌だし〜
ま、ぎりぎりでパラシュートが戻ったから、良かったんですけど〜
地面に叩き付けられた時、痛いよりも（生きてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ）って感動しましたよぉ
最後に見るのが顔中緑色にペイントした同期がニッって白い歯をむき出しながらこっちを見送ってる光景なんて嫌すぎっすよぉぉ（泣」
等と薄ら笑いを浮かべながら淡々と話すねこっちゃ隊員の横顔は遥か彼方のイスカンダル辺りを眺めているようであった。最後に
「ま、自分らのやってる事が全部無駄になって自衛隊が税金泥棒っていわれる時代が一番いいんです・・・。」
と話すねこっちゃ隊員が妙に印象的であった・・・。
その後も「あ〜だこ〜〜だ」と取り留めもない話をしながら、Kネコ店長にP-90のチューンアップをしてもらっていると、気がついたら既に深夜の0時をまわっていたのでイソイソとお店を出て、ヘロヘロと兵舎に帰り着くと0時半を少し過ぎた頃であった。翌日は8時半にフィールド集合であったので、遅刻は免れぬと思いながらも布団に潜り込み瞼を閉じるも妙にテンションが高くなかなか寝付けなかったので、ゴソゴソと起き出して戦闘服や防寒品の準備などを行って、眠りに就いたのは恐らく深夜2時をまわった所であっただろう。翌日はKネマキ軍曹もロキ上等兵も欠場予定であるので、今回は少々遅刻しても全く問題はないのである。
２．早起き隊Four Roses参上！
・・・・ジリリリリリリリリリリリリ
突然の大音響に反応し、裏拳を目覚まし時計に思いっきり叩き込んで寝ぼけ眼で時計の文字盤を見ると早朝の6時半であった。珍しくも予定時刻に目が覚めたのでゆったりとシャワーを浴びて体を起こしてから、コーヒーなど飲む事にする。「今日は少し寒いなぁ・・・」と思いながら部屋の窓を全開すると・・・・・
辺りは霜が降りて一面まんべ2等兵の頭のごとくピカピカ光り輝いていた。
「うひょ〜〜〜寒みぃ〜〜〜」
AXELの住んでいる場所でこの寒さである。フィールドのあるどんずる峰などは恐らく北極グマが大挙して押し寄せ、バリトゥードゥするほどに寒いに違いない。もしくはトチ狂ったエスキモーが緑色の迷彩服に身を包んでサバゲに勤しんでいる勤勉な我々を白熊と間違えて額に青筋立てながらフリーズコールを連発するほどの寒波に襲われていることは間違いないので、踵を返して布団に潜り込もうかと考えたがサバゲの天使が「今日サバゲに行くと良い事があるかもしれないよ〜〜」と怪電波を飛ばしてくるのに抗い切れずに気がつくと軍用車のハンドルを握りフィールドに向かってひた走っていた。
途中コンビニに立ち寄り補給物資を調達して、駐車場に到着したのは集合時間を少々過ぎた頃であった。せっせと着替えて荷物をまとめて大急ぎでフィールド脇の死体置き場に到着すると、相も変わらず早朝ゲームの好きな対戦チーム（Four
Roses）のメンバーは既に戦闘を開始していた・・・。これだけの大寒波が到来しているクリスマス直前の休日である。まさか、5時半からサバゲを始めている訳はないと思いつつも「まさか5時半からじゃないですよねぇ・・・？」と聞いてみると
「そんなに早いわけないでしょう。6時からですよぉぉ（＾＾」
とにこやかに答えて下さった・・・。敢えてここで一言言わせて頂こう・・・
5時半も6時も大してかわんねぇよ〜〜ぉ、よ〜〜ぉ、よ〜〜〜〜ぉ！
３．大惨事の堺傭兵共同組合
早速、銃器に弾薬を補充してチーム分けを行いゲームを開始することにした。人数のバランスが丁度良いという事で、初戦はまず堺傭兵協同組合vs.
Four Roses殿の対戦となった。こちらの参加者はみずん兄弟、かっちゃん氏、ねこっちゃ隊員、カオリ隊員、Kネコ店長、キッド隊員、後はだれだっけ・・・とAXELである。対するFour
Roses殿はフルメンバー7名くらいであっただろうか・・・。サバゲを始めたのが最近のFour Rosesメンバーの方々は、ここの所目まぐるしいほどの成長を遂げられている。最初の数戦ほどは、フラグタッチは許さないものの、堺傭兵協同組合はほぼ壊滅に近い損害を与えられるほどとなってしまった。幸いにしてAXELは日頃の信心のお陰か、サバゲの神様に見放される事なく順調に生き残ることが出来たのであったが、ヒットコールが掛かると必ずといっても良いほど、自軍から死者が出る事実に愕然とした。
恐らくはただでさえこのクリスマスの糞忙しい時期に、山に駆り出されたサバゲの神様が怒り狂って敵兵士に降臨したものと考えられる。
はちきれんばかりに上がった敵兵士のテンションは止まる所を知らず、殺戮の悪行を重ねるばかりであった。何しろ自軍の兵士のほとんどが忘年会明けでフラフラの寝不足である。ネルフの人は何をトチ狂ったのかサンプロのグレネードランチャーにハンドグリップを付けた銃を一丁持ったきりで「ウヘヘヘヘヘ、こいつで敵をミンチにしてやるぜ」等とフィールドを痴呆症の老人の如く徘徊しているし、ねこっちゃ隊員に至っては日頃の激務の反動か、死体置き場で突然何かに取り憑かれたように、フラフラとパラシュート降下の動作訓練を反復するまでに壊れてしまっていた・・・。Kネコ店長というと、自慢のカスタムガンを片手に「フフフ・・・」と不適な笑みを浮かべてメガネをキラリと光らせているし、唯一まともそうなキッド隊員の目にも、そんな死体置き場に繰り広げられる凄惨な光景を目の当たりにしたため、明らかに動揺の色が浮かんでいた。
このままいくと全滅の憂き目に遭うことは必至である。ついには敵兵士は我々に点数を付けて、
「誰々殺したら何点な〜」
と高らかに勝利宣言を行っているではないか。しかもジャイアント馬場に水平チョップを決められ、その後ジョッキ一杯の青汁を一気飲みさせられたかの如くヨボヨボに弱っているAXEL1等兵に「6点もの高額ボーナス得点」まで付けてしまう様な暴挙に出ていた・・・。こうなっては俄然やる気（やられる気？）が沸いてくるものである。次のゲームでスタート直後に
「ぬおおおおおおおおおお」
とばかりに敵陣地に玉砕覚悟の特攻で攻め入るも、ものの数秒で全身から湯気が立ち上るほどまったりとBB弾の洗礼を受けてその場に屍をさらしてしまい、敵兵士数名に6点ボーナスを提供する羽目になってしまった。
４．反撃の組合員
さすがにこのままではベテランゲーマーの名折れである。午前のゲームも中盤となってそろそろ敗戦の色が濃くなってきたかという所で、ついに自軍の兵士にも戦闘意欲が湧いてきたようであった。スタート直前になって復讐の青白い炎が各人の背中からチョロチョロと吹き出すのを見ながら、「山火事になったら困るな・・・」とか「ギリースーツ着てると引火するんだろうな」などとどうでも良い様なことを呑気に考えているといつの間にやらゲームが開始されていた。
AXELの所属する堺傭兵協同組合軍は下側の陣地からのスタートであった。AXELはフィールド中央を突破すべく、鉛のように重い足に鞭打って林を駆け抜ける。後ろからはMC51を持ったキッド隊員が鬼のような形相で追いかけて来ていた。AXELはふとサラ金の借金取りに追い掛け回されているような錯覚に襲われながらも目標地点にまで到達し、プローンの射撃姿勢をとって乱れた息を静めることにした。バディのキッド隊員もAXELから下がること数mの地点で周囲を警戒している。左斜め前方を見るとKネコ店長であろうか、中央にある石灰岩の岩山を制圧すべく傾斜を登って行く様が木立の影からチラチラと見えた。Kネコ店長が山上を制圧できればキッド隊員とAXELは岩山の麓周りに展開しやすくなるため、戦略的には非常に有効である。果たして、Kネコ店長が岩山を制圧できるようにサバゲの神様にお祈りしながらAXELは前進をすることに決めてズルズルと匍匐前進を開始した。
ゴバババババババババババババババババババ
不意に山上から銃声が聞こえ「！？」と思いつつも様子を窺っていると、山上に行ったはずの味方が死亡したのが確認できた。やはりサバゲの神様はダース単位で敵軍に降臨しているようである。キッド隊員に岩山方向を警戒するように指示してAXELは麓周りに行軍し、敵兵士を上下から挟撃する作戦に出た。ジワジワと自然に出来た水路を匍匐で前進し、キッド隊員に注意が向けられているであろう敵兵士がAXELの視界に入るまで後数mの距離にまで進んだ所で、山上から発砲音が響いてきた。前に出過ぎたキッド隊員が敵兵士からの攻撃に晒されていることは明らかであったため、匍匐速度をハイパーモードにしてゴキブリ並の速度で前進している内にキッド隊員は敵兵士の凶弾に倒れてしまった。復讐に燃えるAXELは岩陰から顔を出して辺りを見回してみると、ほんの5mほど先にこちらに背を向けて岩山を警戒している敵兵士を発見したので
「ケツに喰らえや、ゴルアァァァァァ」
とばかりに無防備な敵兵士の臀部に出来立てホヤホヤのシカの糞のようなBB弾を湯気が出るほど盛大にぶち込んでみると、
「うぎゃぁぁぁ・・・あ・・ああ」
と断末魔の悲鳴を残して敵兵士は昇天した。抜け殻のようになった敵兵士の魂が死体置き場に昇天するのを横目に見ながらAXELは前方にある敵フラグに向けて再び前進を始める。十中八九はフラグ近辺に守備兵がいるであろうことは予想に難しいことではない。ジワジワと薮の中から体を上げて周囲を見回してみると、花道沿いのAXELの斜め前の所に味方のネルフの人が夢遊病者の如くフラフラした足取りで歩いているのが見えた。
「お？あんな所で何してんだぁぁ〜〜？」と思いつつもモソモソと移動を続けているとネルフの人の持つグレネードランチャーが
ゴバァァァァ
という大音響と共に二十数発のBB弾が舞散る粉雪の如く銃口から吐き出され、直後に（バフッ）という着弾音がしたかと思うと
「ヒィィィィィィィットォォォォ・・・・」
という断末魔の声が聞こえてきた。どうやら、フラグ近辺にあるブッシュの中からAXELに気付いた守備兵士がこちらに注意を逸らしている内に、ひっそりと近付いたネルフの人が近距離からグレネードで射殺した様子であった。ゲーム終了後に死体置き場で見物していた兵士に聞いてみると「全部の弾が守備兵に当たって、跳ね返った弾が奇麗でしたよぉぉ」とのことであった。フラグ近辺にはもう守備兵が残っていない様子であったので、ネルフの人とAXELはベテランゲーマーの威厳を見せつつも、クロール泳法で泳ぐジャイアント馬場のごときゆったりとした動作でフラグに接近し敵陣地を陥落させたことは言うまでもない。
５．突撃、隣の一人ナンパオ
先ほどの戦闘でサバゲの神様がAXELにも降臨してきたような妄想に捕らわれたので、次回のゲームでは、一人ナンパオなるものを敢行してみることにした。ホームページのネタに写真を撮る目的もあったため、先に死ぬことを味方兵士に告げると颯爽と一人ナンパオの準備に入った。
３・・・２・・・１・・・スタートぉぉぉぉぉ！
開戦の合図と同時にAXELは敵陣地めがけて銃を乱射しながら特攻していく。花道も半ばを過ぎて（そろそろ反撃あるかな・・・）等と思っていると、いつまで経っても敵兵士からの発砲が無いので「？？？？？？？」と思っていると、曲がり角から敵兵士がこちらに向かって発砲を試みようとしているのがブッシュ越しに見えたので、銃口を向けて弾丸を乱射したのであったが、この日は1Jパワーのニコニコレギュレーション銃器を使っていたためか、お互いの弾丸が目の前にある小泉政権の構造改革案と同じくらい糞の役に立たなさそうなブッシュを貫通することが出来ずに数秒間棒立ちで撃ち合いしているとたまたまブッシュを貫通したヒョロ弾が相手に当たった様で、ヒットコールと共に死体置き場へと旅立っていった。
再びAXELは敵陣地に向けて突進し始めようとして、ふと後ろを振り返ってみると何故か堺傭兵協同組合のメンバー全員がねこっちゃ隊員を先頭として、後ろから銃口をAXELに向けてつつも花道を下ってくる様子が見えた。
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これは・・・ひょっとして督戦隊という奴ではなかろうか・・・。
もしここでAXELが臆病風に吹かれて前進を止めようものなら全員がAXELに背後から一斉攻撃を仕掛けてきそうな勢いであったため、脱糞3秒前のフェレットのような悲壮な顔で再び前進を始めると、先程倒した兵士の後ろにもう一人兵士が隠れていたようで、曲がり角を通り過ぎ様にトリガーを引き絞って弾丸をたらふくご馳走してやるとあっさり昇天してくれた。
残す所フラグまでは後ほんの10m程である。ここまで来るともはや恐いもの無しである。今のAXELにはサバゲの神様が佃煮にしてご近所に配りまわるほど憑いている様な気がしたので、一気に決着を着ける覚悟を決めた。曲がり角の所でマグチェンジを行って次なる突撃準備を行っていると、後から来たねこっちゃ隊員が64式自動小銃を構えながら追いついてきた。ここまでゲーム開始からほんの1分少々しか経過しておらず、開始直後から激しい銃撃戦が展開されたため、フラグ近辺には多くの守備兵が残っていることも十分に予想できたため、ねこっちゃ隊員に「AXELがフラグ左手にめくら撃ちするから、お前は右手方向に頼む」と指示して、
「突撃するぞぉぉぉ！！！！！うんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
と奇妙な叫び声を上げながらフラグに向かって当社比1.5割り増しのスピードで走り出すと下生えの草に足を引っ掛けて危うくすっ転びそうになりながらも、なんとかフラグゲットすることが出来た。ゲーム開始から終わりまでずっと走り詰めであったために、フラグゲットした直後に貧血を起こしそうになってふと上を見上げると、サバゲの神様が頭の上をクルクル周りながらフラフラとフラダンスを踊っている様が見えた29歳の年末のある1日であった。
その後昼食を挟んでチーム変えを行いながら数戦行っていると、瀕死の状態になったKネマキ軍曹が何やらブツブツ呟きながら、フィールドにやってくるのが見えた。高熱がでて、布団の中で干乾びているはずのKネマキ軍曹に「どうやって来たのか」問いただしてみると、
「家で寝ててしんどいんだったら、サバゲ来てしんどい方が100倍ましじゃぁぁぁぁ」
と意味不明の格言を残してその場にへたり込んでしまった・・・。そんな様子を見ながらAXELは
「やっぱり軍曹は廃人だな・・・」
等と考えてきたが、その様なことを口に出すと軍法会議の上銃殺されてしまうに違いないので口が裂けても言うまいと心に誓ったAXELであった・・・。
その後もKネマキ軍曹を交えてゲームを行ったであったが、休憩時間にハイカーの方が数名我々の方に近づいてこられたので「何かトラブルでも起こしたのか！？」と思い不安に駆られたのだが、話を聞いてみると何やら同じパーティの人が1名はぐれてしまい行方不明になったとのことであった。日頃何かとイメージの良くないサバゲであるがここで遭難者の一つも見つければ何か良いこともあるかも知れない。もしかするとずっと以前に遭難して乾涸らびたハイカーを見つけたりすると2度ビックリしたりするわけであるが、まぁその辺りはご愛敬と言うところである。早速参加者総出で探し始めると意外とすぐに見つかったのであったが・・・見つけた場所が
おっさん、どないしてそんな所におりたんや！？
というほどの谷底の下であった・・・。まるっきりデスマーチを地でいくようなお茶目なおっさんハイカーであったが、仕方がないので地理に慣れているAXELと他2名「エッチラ、オッチラ」と谷底まで降りていき、ハイカーの側まで辿り着くと・・・
ハイカー移動しておらんやん・・・
このままだと二重遭難の可能性もあるため、崖の上にいるメンバーにハイカーの位置を確認してみるとハイカーはさらに奥の方に移動したとのことであった・・・。何とか探し出して事なきを得たが、こんな大変な捜索はシーモンキーのFLIPPER軍曹の遭難事件以来であったので、もう2度とこりごりだと思ったのは秘密である。
この日も色々あったが大きな事故や怪我人もなく無事に帰路につけたことをサバゲの神様に感謝しつつ、貧血でぶっ倒れたカオリ隊員をねこっちゃ隊員の家まで送り届けて兵舎に辿り着くとアキ〜コ顧問は息子を連れて実家に里帰りしていた・・・。
明日当たり、血の雨が降るかもしれないが気にしてはいけない・・・
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