<<復活すかぽんたん!編>>

※本レポートはチームJYUDAN様のHPでも掲載しております。※

1.参加表明の日
 師走も師走、年末の足音がヒタヒタと歩み去り、新年の軽やかなスキップが聞こえてくるクソ忙しいこの時期、皆様如何お過ごしのことでしょうか・・・昨年のミレニアムに続いて今年の21世紀(もう、どらえもんの時代っすよ!?)、そしてアメリカでのテロ事件、報復攻撃。。。そういえば、1999年には「空から大魔王が降ってくる」なんて言う予言もあったような・・・(MMRのキバヤシはどうしている事やら)。なんというか、ここ数年世界の情勢が著しく変化しております。

ま、AXELの生活には余り影響無かったりするわけですが・・・
(個人的に牛が食えなくなったのは寂しい限りではあるが、今はやりになっている狂牛病には何の関係も無く、ただ、肥満防止にアキ〜コ顧問から「牛肉は控えるべし!」との特別任務が下っただけであったりする)

 というわけで、ここの所すっかりサバゲなる物から遠ざかっており、すかぽんたんな連中もすっかり腑抜けた状態にあったわけであるが(他の部分が抜け落ちてツルツルになった人もいるようですな、うはははははは)再起動のきっかけはある関西系サバゲのホームページを見てしまった事であった。 早速、kネマキ軍曹をロキ上等兵に連絡し

「お代官様、DZ峰で戦があるようで。。。」
「越後屋、オヌシは参戦するのか?」
「お代官様のお力添えがあれば、私ども越後屋も参加いたしまする」
「そうか越後屋、ならば力を貸さんでもないが、ワシは菓子折りが好きでのう。。。」
「これ、この通り、お代官様の好物の金箔まんじゅうをご用意しております」
「うはははははは、おぬしも悪よのう」
「いやいや、お代官様ほどでは」

などと、怪しげな会話で参加の意を確認、すかぽんたんからは3名の兵士が参加することとなった。突然の参加表明であったにも関わらず、ホストチームであるJYUDANの一マル氏は快く我々を迎え入れて下さったのだが、ここに来て一つの問題が発生した・・・レギュレーションである。我々すかぽんたんの面々は俗に言う「ファーストレギュレーション」を採用していたわけなのだが、JYUDAN殿では1Jレギュレーションを採用していたのだ。銃器の整備を自分で行っているkネマキ軍曹やAXEL1等兵は手持ちの銃をデチューンする事で大きな問題はなかったのであったが、ロキ上等兵に至ってはバレル掃除すら自らで行うことの無いくらい、銃器の整備には無頓着であったため、急遽開戦前日にショップに出向いてパーツの買い出しを行ってAXEL1等兵がシコシコ、ロキ上等兵の銃をいじくりまわす事で事無きを得た。

2.遅刻は銃殺か?
 前日の参加確認のため、kネマキ軍曹に連絡を入れてみたのだが「風邪引いて熱がぁぁぁぁ元気になったら参加するね、ゲヘヘヘヘ」と熱帯地区でマラリアにやられて朦朧とした所に加えて少し壊れ気味のなんとも心強い返事を頂いた。

「ああ、明日辺りkネマキ軍曹は熱にうなされて布団の上で干乾びているかもしれないな。。。」

等と考えながらチマチマとバッテリーや装備品の準備をしながら、兵舎の棚を物色していると懐かしの「The Rock」のビデオが出てきた。寝不足確定である。布団にゴソゴソ潜り込んでビデオを鑑賞しているといつのまにかウトウトしていたのだが、夜中の2時ごろにアキ〜コ顧問に叩き起こされた。「何事か!?」と思い寝ぼけた頭で話を聞いてみると、どうやら風邪を引いていた息子の調子が悪い様子であったため、救急病院にいくとの事である。

 早速服を着替えてゴソゴソと軍用車に乗り込み救急病院へと急ぐと、途中で居眠り運転の車が暴走して反対車線の我々の乗る軍用車に特攻を掛けてきた。すんでの所で暴走する車をかわしてお返しとばかりに窓から先日購入した東京○イのベレッタ92Fを数発ぶち込んで病院へと急ぐ。兵舎から目的の病院まで通常だと小1時間はかかる距離であったのだが、深夜の道路が空いていたお陰か、20分程度で到着した。受付にまわると当直の医師がいたので、さっさと診察すべし、とばかりに額に92Fを突き付けて診察室へと案内させる。診察室は深夜であったためか人影はなかった。これ幸いと待合室に設置してあった長椅子に引っくり返って居眠りし始めると寝ぼけ眼の当直医師から呼ばれた・・・。どうやら息子が大暴れするので、診察の間押さえていて欲しいとの事である。

 診察も無事終えて兵舎にもどると既に早朝の4時であった。これは遅刻確定である。さすがに一度眠り込んでしまうと起きる自信が無かったため、このまま起きていようかと考え、「The Rock」の続きを見ようとビデオの電源を投入し、画面を眺めていたのであったが、気がつくと朝の8時半であった・・・。既にロキ上等兵がこちらに到着する時間である。大慌てでロキ上等兵に連絡を入れてみると、なにやら焦った様子である。

何事かと問いつめてみるとAXELからの電話で起きたとの事だ。

ぬはははははは

サバゲの神はまだまだAXELを見放してはいなかったのだ。ちなみに我がすかぽんたんでは遅刻は銃殺刑を免れぬ程の大罪である。kネマキ軍曹が作戦区域に到着しない(予定)の今、AXELの遅刻を密告するのはロキ上等兵ぐらいであったので、安心して朝風呂に漬かるくらいの余裕は出来たわけだ。

 のんびり朝風呂につかり、コーヒーブレイクなどを楽しんでいるとロキ上等兵が兵舎に到着したようであった。イソイソとまとめておいた荷物を担いでロキ上等兵の運転する軍用車に乗り込むと一路フィールドまで・・・途中に飲料水や食料の買い出しを済ませて駐車場にしている場所までいってみると、見える人影はチラホラ程度であった。

3.早起きは16文キック?
思ったよりも人影が少なかったことと、遅刻の極刑は免れた安堵からフィールドに向かう足は軽やかである。途中準備をしているゲーム参加者らしき人々と、にこやかに挨拶などを交わしながら「今日の参加者の具合はどうですか?」などと世間話もしてみる。
と・・・、
「朝の6時くらいからゲームしてる人もいるみたいですよ」
と言われて「ゲゲッ、気の早い人もいるもんだな〜」と思いながらもセーフティゾーンに行ってみると、前回のゲームでご一緒させて頂いたチームの方々であった。

開口一番
「6時っすか〜速いっすね〜〜」
と言うと
「いやいや、そんな時間じゃないですよ〜」
と言われ
「(なんだもっと遅いのか、いくらなんでも6時は大袈裟だろ〜)何時からですか?」
と聞いてみると
「5時半す」
オ〜〜〜イ、それはいくらなんでも早すぎだろ〜
思わず16文キックを放ってしまう所であった・・・

4.サバゲの神様
 ホストチームのJYUDAN殿はまだ準備にしばらく時間が掛かりそうであったので、先にゲームをはじめる事にする。最初は相手チームさんに混ざってのフラグ戦である。もちろんロキ上等兵とAXELは同じチームに配属してもらう(というか、チーム決めのジャンケンで同じチームになったのだ)。

赤軍、黄軍に別れてそれぞれフラグの元に集結し開戦の合図を待つ。
いつも思うのだが、この第1戦目の緊張感は独特である。 

3・・・2・・・1・・・スタート〜〜

 開戦を告げる合図が辺りにこだまする。両軍の兵士が敵陣地に向かって一斉に走り出す。双方の兵士の距離が縮みお互いを確認し合うと激しい銃撃戦が始まる。倒れ逝くもの、物陰に身を隠し相手の様子を窺うもの、錯乱した状態で敵兵の幻影を追って銃の引き金を引きつづける兵士。

 劇画タッチである。銃弾に体を引き裂かれ断末魔の声を上げている兵士を尻目にAXELは何をしていたのかと言うと・・・

ポッツ〜〜ン

と一人むなしく林の中を尺取虫のごとくヘコヘコと匍匐前進していた。何故かAXELの周りには味方もいない。勿論敵兵士もである。「あ〜〜人撃ちてぇぇ〜〜」等と不謹慎な事を考えつつも敵陣地に向かってにじみ寄る様はさながらバイオハザードに出てくるゾンビであった。

 AXELから少し離れた所では戦場中央にある岸壁を挟んでの激しい攻防が続いていた。引っ切り無しに吠え続ける銃声を聞きながらも、やはりAXELはヘコヘコ匍匐前進でフラグに向かう。ついに誰にも会う事もなくフラグから数m離れた地点にまで到達してしまった。いわゆる一つのチャンスである。朝一のゲームにこれほどの幸運が巡ってこようとは、サバゲの神様もなかなかに粋な計らいをしてくれたものだ。岩陰からヒョコヒョコと顔を出しながら辺りに守備兵がいない事を確認するとあまりのラッキーさにその場でコサックダンスでも踊ってみようかと思っていると、頭の上の岩棚からロキ上等兵が顔を覗かせ怪訝そうな顔付きで見ているのに気付いて止めた。

 ここは上方からロキ上等兵に援護してもらいながらフラグをまったり頂こうかと考えたAXELは、すぐさまその旨をロキ上等兵に伝達し実行に移す。隠れていた岩陰から身を乗り出して安全を確認し、慎重にフラグへと一歩、一歩と近付いていく。あとほんの数cmでフラグに手が届くというところで、

(ボヒュッ

というスナイパーライフル独特の音が聞こえたかと思うとAXELのケツにBB弾がヒットした。至近距離からのスナイパーライフルの銃弾がケツにヒットした時の痛みは喩えるならば「現役バリバリの小錦に本気モードでしっぺされた」位の痛さである。あまりの痛さと驚きに思わずAXELの口から「あふん(ハート)」というため息が漏れたかは謎であるが、死体置き場に旅立ったAXELの魂は最近ご無沙汰していたサバゲの神様の悪戯に枕を濡らした事は言うまでもない・・・。

 死体置き場に戻ってみると高熱にうなされているはずのkネマキ軍曹の顔が見えたので「!?」と思ったのだが話を聞いてみると体調が復活したので、参加する事にしたとの事であった。流石は我が隊の隊長である。

 ちなみに、仕事までブッチしてサバゲに来ている事は内緒である。

5.ご近所さんは大事にね
 その後数ゲームを行ってから、いよいよホストチームのJYUDAN殿との合同演習となったのだが、ゲームをはじめる前になって、kネマキ軍曹がおかしな顔をしているのに気付いた。何か問題でもあったのかと聞いてみると、どうやらkネマキ軍曹のご子息の御学友が相手チームに配属されているとの事であった。なんという偶然か、たまたまネットで知り合ったチームにその様な因縁があったとは。。。

というより、世間せまっ!

 ツカツカとJYUDAN陣営に歩み寄ったkネマキ軍曹が
「○水君、JYUDANさんにはいってたの?」
と声を掛けると○水少年は「あ、kネマキ君のお父さん」ととても驚いておられたようである。更に、「今日はお父さんとお母さんと来ているんです」の一言・・・kネマキ軍曹が○水さんご夫妻に「いつも息子が御世話になっております」とペコペコ米搗きバッタのごとく挨拶する姿を見ながらふとAXELの頭をよぎったのは
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 「嫌なご近所付き合いだな・・・」

の一言であった。
この日のゲームでkネマキ軍曹が○水さん一家と撃ち合ったのかは謎である・・・。

6.採掘するのだ
 その後数ゲーム行って勝敗はどちらが一方的な勝利を収めている訳でもなく、非常にバランスの取れたチーム編成であった。午前中に2ゲーム消化して(?)お昼休みに突入。早々に早弁してしまって、食べるものが無くなってしまったAXELはガーネットの原石採掘にやってきたみずん兄弟と共にフィールド奥に潜り込んでひたすらトレジャーハントを行っていた(そんなに大袈裟な物ではない)。

 最初はそれほど興味も無く「ふ〜〜ん変わった事するなぁ」程度に思っていたのだが、やってみると意外に大ハマリしている自分に気付いた。小川の底の砂を小皿に少量とってみて、川の流れを利用して不要な砂や小さな石ころを洗い流すとあら不思議、粒は小さいものの結構な量のガーネットの原石が採れるのである。しばらく黙々と採取を続けていると、大量の原石があつまった。

7.お味噌プリンですか!?
 いい加減ガーネット採取にも飽きたので、フィールドに戻ってみると何やら武装した兵士が戦闘準備に入っているのに気が付いた。どうやらあまりに帰って来ないAXELとロキ上等兵に痺れをきらしたのか、先にゲームをはじめようという事になったらしい。

 大慌てで死体置き場に戻って、自軍を見渡すと明らかに相手チームよりも人手が足りない様に思えたのだが、果たしてそうであった。午後からはチーム戦という事になったらしく、数名参加していただいている方々と3名しか参加していない我々とが合同チームとなって、JYUDANさんのチームと対決することとなった訳なのであるが、人数的には倍近く差がついてしまった。

 こうなると俄然やる気が出てくるのである。大軍で押し寄せる敵を如何に寡兵を持ってして撃破するか・・・。作戦の立て甲斐があると言うわけである。早速kネマキ軍曹に「どのような作戦に出ますか?」と訊ねてみると
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「適当」

ohhhh,Yes!さすが我らがkネマキ軍曹・・・(T−T

 そもそも我がすかぽんたんに作戦などと小難しいことを言ってみても狂牛病にやられたようなお味噌がスポンジ状態のメンバーに理解できるわけが無いのだ。大体おつむに脳みそが詰まっているのかも妖しいぞ、すかぽんたん!・・・AXELにしても、5分前のことが思い出せないくらいに記憶力が悪い上に一つのことを覚えたら前の記憶がところてん状態に脱落していくお気楽な精神構造をしているのだ。kネマキ軍曹などは、仕事をさぼってまでサバゲに来るほどの中毒者であるし、ロキ上等兵に至っては度重なる改造手術により既に人間であるかも疑わしい・・・。そういう訳で、作戦らしきものを立ててみたところで、それに基づいた動きなど未だかつで出来たことすらないすかぽんたんメンバーにそんなことを期待したのが間違いである。

泣く泣く「フリーダイヤル オー人事、オー人事」に電話してみる事にした。

3・・・2・・・1・・・スタートォォォォ

無情にも開戦の火蓋は切って落とされた。

 開始と同時にAXELはフィールド中央を突破すべく猛ダッシュを仕掛けたのであったが、日頃の運動不足がたたってか、目的の半分も到達しない所でくたびれ果てて地面に引っくり返ってしまっていた。このままではすぐにでも、敵兵士に見つかってしまい蜂の巣にされてしまうことは確実であったので身近にある茂みに潜り込み、息を整えることにしたのだが・・・。

ゴソゴソ・・・ゴソゴソ・・・ヒソヒソヒソヒソヒソヒソ・・・

 AXELのいる位置からほんの2mほど下にあるメインストリート脇にある側溝から人の動く音や何やら怪しげな密談を交わす声が聞こえてきたのだった。味方兵士にしては人数も多い様であったし、何より時折側溝から見え隠れする銃器や迷彩服の数からして、少なくとも4名の敵兵士が隠れていることが予想できたので、チキンハートなAXELは一旦敵遊撃隊をやり過ごし、背後から奇襲を掛ける事にした。

 ジワジワと銃撃を加えやすい位置にまで後退し地面にべったりと張り付くように仰向けに寝転がって、潅木の間から見え隠れする敵兵士がこちらに気付かないように息を殺して気配を消しながら時間が過ぎるのをじっと待つ・・・1秒が1分間にも感じられるほどの緊張感である。なにしろ今AXELの足元1mほどの距離に2名の兵士が溝の中を匍匐前進で進んできているのだ。しかも、そこから数m離れた位置には2名程度のバックアップ要員が待機している状態である。ここから見る限りではそのうち1名は少年兵であったように思う。

 一人目の兵士がAXELの銃口の前を横切っている。遅れること数mの距離で二人目の兵士が後を追ってきている様だった。二人の距離が近ければ一掃射で片が付くのだが・・・少々危険ではあったが即座に各個撃破する作戦に切り替えた。幸いAXELと先頭の敵兵士の距離は2mと離れていなかったので、小声でフリーズコールを掛ける。

「フリーズ・・・動くな」

 一瞬敵兵士の動きが凍る。フリーズコールの対象が自分であるをのか確認しようとしているのだろうか、キョロキョロと周囲を見回す。数秒後、すぐ側に隠れているAXELに気が付かなかったのか、自らがフリーズコールの対象でないと判断した敵兵士は再び前進を再開しようとした。が、直後にAXELの銃口から吐き出された銃弾によって命を絶たれた。

ドガガガガガガガガガガガガガガガ・・・・・

 先頭の兵士が死亡したことにより、二人目の兵士とバックアップの数名の敵兵士が一斉に銃撃を開始しはじめた。幸いまだ、AXELの居場所は悟られていなかったようだ。敵兵士の銃口はあらぬ方向を向いて銃弾をばらまいている。この隙に少しだけ位置を上方にずらして、バックアップに廻っている敵兵士の確認を行おうとした。足元の溝に1名、少し離れた場所に少年兵らしき人物が・・・そしてメインストリートを挟んで向こう側にごつい体の兵士が1名いるのが確認できた。まずは、足元の兵士をどうにか片付けないと発見されてしまうのは時間の問題であろう。少年兵はしきりにこちらを気にしている風であったが、死角になっているので、発見される可能性は低いだろうし、発見されても致命弾を送り込まれる可能性は低いと考える。そうと決まると再びAXELは位置を戻して二人目の兵士を倒す事に専念した・・・と思ったら、すぐ目の前に溝を進んで行くオケツ発見!なんと、噂の敵兵士が味方の援護に乗じて前進を再開したようであったのだ。これ幸いにAXELは敵兵士の無防備なオケツに向かって無慈悲にも山盛りのBB弾を撃ち込んで眠らせてやる。

オケツにBB弾がヒットした瞬間敵兵士が(ビョコン)と飛び上がったように見えたのは気のせいだ。

 残るのは溝に張り付いて恐怖のあまり周囲を見回しながら時折銃撃を繰り返す少年兵とごつい兵士の人だけである。そこでAXELは考えた。

 むさ苦しいおっさん(失礼)相手にするよりも汚れを知らぬ少年を汚してやるほうが何やら楽しげでわないか!

イケナイ香りがするぞ!!

というわけで、次の標的は少年兵に決定!!!

 ブッシュの間からジィィィィィっと少年兵の動きを監察していると、カメラマンが近くにやってきて、呑気に少年兵のことを撮影し始めたでわないか!しかも少年兵もノリノリである。カメラに向かってピースサインしたかどうかは知らないが、その姿が少年兵の最後の姿になろうとはカメラマンさえも想像しなかったであろう。そっと少年兵に狙いを付けてカメラマンの注意が少年兵から離れる機会を窺う。次に少年兵がカメラに写る瞬間には少年兵は屍と化しているであろう。ほ〜ら、出ておいで、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

おじさんが優しく大人の世界を教えてあげるからぁ〜〜。
ゲヘヘヘヘヘヘヘ
(注 すでに変態 (T−T 

 少々壊れ気味になりながらも、冷静にチャンスを窺う。カメラマンの注意が他にそれた瞬間、AXELは少年兵の後頭部めがけて盛大にトリガーを引き絞る。吐き出された弾丸は少年兵の頭部を直撃し、不意を付かれたカメラマンが驚いてカメラを少年兵に向けた時、彼は屍と化して魂は天に召される所であった。

 残る敵は一人、AXELが最初から厄介だと思っていた大柄な兵士だけである。しかも、かなり用心深いらしく、味方が次々と死んでいく間にも滅多なことでは反撃せずに、黙々とただひたすらこちらの隙を窺って必殺のタイミングを待ちつづけている様にも取れた。不気味な存在であるのは確かだ。「どうしたものか・・・」と考えていると、上方から友軍兵士が応援に駆けつけてくれたのだが、「道向こうに敵兵士がいるから、気を付けて」と言っているうちに、突撃してしまい死亡してしまった。ちなみにその彼の辞世の句は

「弾切れたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

であったのは秘密だ。

 ここで、後3分コールが入った。AXELは残り時間が少なくなったことでこのまま敵兵士を倒すか、強引にフラグゲットに走るか二つの選択肢に迫られた。欲張りなAXELはフラグも取って敵兵士も殺そうという作戦に出ようとしたのであったが、さすがにそれは無理である。仕方がないのでフラグ方面に走る事に決めた。

 そろそろと体を起こして今まで身を隠していた茂みから這い出す。少し進むと小道を横断する形になったので、慎重に進むべきか一気に小道を渡り切るか、少しその場で考えてから慎重に渡るほうを選択する。半身をブッシュから乗り出して道を横断しようとすると側面から

ズダダダダダダダダダダダダダダダダ・・・・・・・・・・・・・
と銃撃を受けた。

「あひょえぁうぇ¥%$&#”*・・・・・・!?」

思いも寄らぬ方向から銃弾を受けたため、言葉にならぬ意味不明の断末魔の叫び声を上げ死体置き場に戻ろうとすると、そこには例の大柄な兵士が銃を構えてにこやかにAXELに微笑みかけていた。

やっぱり先に殺り合えばよかったぁぁぁぁ!

 その次のゲームもチーム対抗戦ということで、人数差のあるゲームとなったのだが、JYUDAN殿の「勝つまでやる!」という気迫に押されてか、先ほどの虐殺に満足してしまってか、AXELはロクにゲームに参加しないまま、簡単にフラグダッシュを許してしまった。チーム対抗戦は1対1ということで、こんなもんでいいっしょ〜〜

8.「あれ」いっとく?
 その後若干の配置替えを行い通常ゲームを数戦行う。勝敗はぼちぼちといった所であったろうか・・・(すまんす、あんまし覚えてません)良い時間になってきたので、そろそろすかぽんたんのメンツは次の1戦で退散しようということとなった。という訳で、本日のラストゲームである。当然「あれ」をするしかないだろう。どんずる名物のあれである。

 ゲームスタート前に志願兵を数名募る。失敗すれば自殺同様の最終兵器である。ともすれば友軍兵士全滅の憂き目にあうどころか、フラグ陥落の危機にもつながる最凶最悪の作戦だ。しかし、一度成功を収めるとものの数秒で相手陣地を蹂躪できる強烈な戦法であることには間違いない。その効果は核に匹敵するほどといっても過言ではない。過去の戦場においても、作戦失敗、成功を問わず敵兵士の精神面への打撃に関しては他に類を見ないほどの効果が実証されている。

作戦名「ナンパオ」・・・
志願制を基に特別任務部隊を編成しゲーム開始と共に敵陣地めがけて猛攻撃をける究極の奇襲作戦である。ただの自殺部隊という噂もなくは無いのだが、
気にしてはならない。

3・・・2・・・1・・・スタートォォォォ

 開始の合図と共に敵陣地向かって特攻部隊の5名の兵士が猛ダッシュを仕掛ける。どの兵士の顔にも狂気ともとれる笑みの表情が張りついているのは気のせいであろうか・・・。ナンパオに参加する兵士達の顔にこのような笑みが浮かぶのをAXELは何度も目にしている。

 目指すは一点突破あるのみ。ナンパオ部隊はフィールドのメインストリートを全力疾走で駆け下りる。敵防衛部隊を発見した狂戦士たちは嬉々としてトリガーを引き絞り防衛拠点に突進する。生き残る事を前提にした敵兵士からの応射は死を賭けた我らを足止めするには値せず、敵味方乱れての大混戦が局地的にはじまった。

ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ・・・・

 銃声と怒号とが入り交じる中、敵味方問わず多くの兵士が凶弾に倒れる。数秒の狂気が過ぎ去った後、友軍兵士で生き残ったのは僅かにAXELを含め2名であった。敵軍にはどれほどの損害が出たのであろうか。しかし、既にそんなことすらどうでも良いのだ。敵軍にナンパオの恐怖さえ味わって頂ければ我々としては本望なのである。

どんずる名物「ナンパオ」・・・
”名物に旨いものなし”の格言を地でいくロクでもない作戦である。この地に参戦した兵士には一度は味わって頂きたい名物料理。旨いか不味いかは御自身でご賞味あれ。

ただ一つ言えることは・・・ナンパオを食らった兵士は
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

いつのまにかナンパオに参加していると言うことである